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カリフォルニア・セントラルコーストの旅①

  • 文・斎藤理子

注目のワイン・カントリー、
パソロブレスを訪ねる。

突き抜けるように青く澄んだ空、陽光にあふれた温暖な気候。豊かな食や先進的な街の雰囲気。カリフォルニアは、どんな時代にも人々を惹き付ける魅力に満ちています。ロサンゼルスやサンフランシスコといった大都会も素敵だけれど、そこを離れて西海岸を北上すれば、個性にあふれた街が次々に出迎えてくれます。まずは、ワイン・カントリーとして人気急上昇中のパソロブレスを訪れてみました。

ロサンゼルスから西海岸沿いに国道101号線をひた走り、
カリフォルニア・ワインの新たな聖地へ。

カリフォルニア・ワインの産地といえば、ナパやソノマがあまりにも有名。とはいえ、かつて“手頃なお値段なのに美味しい”がウリだったナパやソノマも近年では高級化が進んでいて、庶民にはなかなか手の届かない存在になりつつあります。

そこで、最近注目されているのが、セントラルコーストにあるパソロブレスという街です。ロサンゼルスから北に車で約3時間半、サンフランシスコからは南に約4時間。セントラルコーストと呼ばれるカリフォルニア州の中央あたりに位置するサンルイスオビスポ郡の、人口約3万人の小さな街です。

正式名称をエル・パソ・デ・ロブレスといこの街の周辺には、ワイナリーがなんと250も点在し、実はカリフォルニア州有数のぶどう栽培地域になっています。カルシウムなどのミネラル成分が豊富な土壌、起伏のある丘陵、昼夜の寒暖差が州内で最も大きい気候など、ぶどう栽培にはとても適した土地で、カベルネ・ソーヴィニオン、メルロー、ジンファンデルを中心に40種類以上もの品種が栽培されています。

パソロブレス・ワインは、複数品種を熟練の技術と配合で混ぜたバランスの良い味わいが特徴。単品種のものももちろんありますが、品種のブレンド、違う樽のブレンドなど、卓越した技術を堪能できます。ワイナリーは、家族経営で温かくて親しみやすい雰囲気のところが多く、ナパのように観光地化が進んでしまい、いつ行っても観光客でいっぱいという状況を避けたい人には特におすすめ。手頃な価格で行きたいワイナリーをカスタマイズできるワイナリーツアーもあるので、利用してみては。

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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