不要なものは持たない、不要な家事はしない。働きながら2児を育てるため、ものや時間に振り回されない、シンプルで豊かな生活を追求している主婦のマキさん。ブログ「エコナセイカツ」で注目を浴び、ちょうど1年前、クロワッサン918号(’16年2月10日号)でその暮らしぶりを披露するとともに、公認会計士・林總あつむさんと対談。家計管理について考えてもらった。
「『大切な思い出になる年に一度の海外旅行などの贅沢は、節約すべき出費ではない。家族にとって真に価値のある支出ができているかどうかが大事』という林さんの言葉が印象に残っています。あの対談をきっかけに、自分が何にいくらお金を使っていて、その使い道は正しいのか。きちんと把握し、考えたいと思うようになりました」
年始から試しに4カ月ほど家計簿をつけてみると、支出の傾向が見えてきて家計の見直しにおおいに役立った。
「我が家では、食にお金をかけるのが一番、家族の満足度が高いと気づいたんです。ちょっと贅沢な外食をしたり、上質な食材を買ったり。林さんによれば、そういう家族の幸せのための支出は無理に削る必要はない。一方で、不要なものは持たないことを心がけていたはずなのに、出先で間に合わせで買ったリップクリームやドラッグストアで見つけた便利そうな掃除用具や安い日用品などは、使いきれずに無駄にしていることも発見。そこは家族にとっての優先順位が低いので、徹底的に削っていこうと思いました」