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離婚に関するアンケートの驚きの結果。「離婚して良かった」が8割越え!

離婚した後、たとえ金銭的に多少つらくとも「後悔しない」ときっぱり話す女性たち。その背後にある思いを読者アンケートで徹底分析。
  • 撮影・中島慶子、森山祐子 文・今井 恵

離婚の原因は何が多い? そして女性が感じする“心の解放”とは。

昔と比べ、離婚、バツイチという立場がマイナスに見られる時代ではない。とはいえ、結婚するときは、誰もが離婚を想定しているわけでもない。できることなら、選んだ相手と一生楽しく暮らしていきたいと思っていたはずだ。そこで離婚に関して、クロワッサン読者にアンケートを実施。その結果を踏まえながら、最近の離婚事情について二人の識者に語ってもらった。まずはこれまでに離婚が、真剣に選択肢のひとつとして浮上してきたか否かについて。離婚を考えたことのある女性が、半数以上という結果が出た。

「感覚的には離婚数が増えているように思えるのですが、離婚の事例数は、実はここ数十年横ばい。ただここ数年の事象としていえるのは、40歳以上の熟年離婚が増加していることですね」

そう語るのは、ルポライターの亀山早苗さん。結婚後、3年以内に離婚するパターンも多いようだが、「3年も夫婦として暮らしてみれば、性格や生活の相性はいろいろな場面であからさまになりますから」

どうやら結婚生活の第一関門が3年目。そこを乗り越えてもまた別の関門が待ち受けている。

「女性が次に離婚という選択肢を思い浮かべるのは、子育てが一段落し、自分自身に目がいくタイミングなのでしょう。私の人生はこのままでいいの?と考えたとき、夫との未来が見えない女性が離婚を考え始めるんです。さらには、介護がチラチラ見えてきた頃。果たして自分はこの夫を介護できる? と考えた瞬間も、離婚注意報が発令されるときなのです」(亀山さん)

※グラフは、全国100名の離婚経験女性(40代~60代)、ならびにクロ ワッサン読者へのアンケート(2016年11月実施)を集計したものです。

夫婦間に何らかのトラブルが起きたとき、浮かび上がってくる「離婚」の2文字。読者アンケートでは、実際に「離婚」という選択肢が夫婦間に入ってきたことがある人が半数を超えた。ここに夫婦の危機感が垣間見える。

芸能人の離婚会見でもよく聞く「性格の不一致」。この中には日々の小さなすれ違いや価値観の相違など様々な〝不一致〞が含まれている。そして誰もが離婚すべきと判断するのは相手の借金や、社会問題にもなっているDV。

どんなに大恋愛をした相手でも、その本性がしっかりとわかるのが3年以内。そこで離婚という決断を下す女性が最も多い様子。その後は、子育て一段落の時期、そして最近の傾向では20年以上を経た熟年層の離婚も増加。

いざ離婚!となっても、親権、慰謝料、養育費、財産分与……、離婚までにクリアしなければいけないことは多種多様。双方の実家を巻き込み、泥沼の離婚劇となるパターンも。半年~1年で離婚できればまだいいほう?

◆「はい」の人

「本当にろくでもない人だったので」「今のパートナーに出会えたから」「何もかも好転した」「このままでは殺されると思っていたから」「心身ともに元気になり、笑うことが増えました」「借金地獄から抜け出せた」

◆「いいえ」の人

「失ったものが大きすぎる。家庭も家も車も服も家電も何もかも失った。今の生活で唯一の心の支えは、一緒に追い出された8歳の息子。彼のために一生懸命生きていきます」

◆「どちらとも言えない」の人

「メリットもデメリットもある」「自由にはなったけれど、将来を考えると不安」

離婚した女性の8割が「よかった」と思える結果から、今の時代、離婚=不幸という関係性は成り立たないということがわかる。とはいえ、世間ではまだまだ「離婚してかわいそうに」という風潮も続いている。

『クロワッサン』940号より

●亀山早苗さん ルポライター、作家/男女間の恋愛、不倫、性問題にまつわる著書多数。最新刊は『人はなぜ不倫をするのか』(SB新書)。

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