料理スタイリスト、堀井和子さんが惚れ込んだ、「おいしい」を生む道具と器。
日々の料理の頼もしい相棒、食卓を演出するのに欠かせないものとは。それぞれのライフスタイルに合った、愛用の道具や器を紹介します。
撮影・公文美和 文・嶌 陽子
くつろいでワインを楽しむための工夫を随所にちりばめて。
「ワインは週に3〜4回、夕食の時に夫と飲みます。その日の食事に合うワインを1〜2種類サイドテーブルに置き、めいめいが好きなものを好きな分だけ注ぐスタイルです」
そう話す堀井和子さん。器やテーブルクロス選びの際に意識しているのは、「くつろいで楽しめるか」ということだ。ワイングラスは、華奢なものや脚が長すぎるものだと飲む時も緊張するし、洗う時に割ってしまう心配も。そこで、あえて脚が短めの、手頃なものを選んでいる。
「テーブルクロスも、我が家にとっては部屋の雰囲気を左右する大切なアイテム。でも、ワインの染みが目立つものだと、こぼすのが嫌で気が張ってしまうでしょう。だから染みが目立たない色や柄を選んでいます。もちろん、目にうるさくなく、料理がおいしく見えることも大事」
清々しくととのえられた食卓には、好きなものを心地よく楽しむための配慮が行き渡っている。
『クロワッサン』1000号より
広告