久々に無心になれた、『ホテルインターゲート金沢』の伝統・文化体験。
文化施策に力を入れたことで知られる加賀藩ゆかりの石川県は、加賀友禅、九谷焼、輪島塗など、美術工芸の名産品で知られる土地。せっかく文化大名ゆかりの地を旅するなら、ぜひその一端に触れて欲しいと『ホテルインターゲート金沢』が提供しているのが、伝統・文化に関するワークショップです。
水引、加賀八幡起上りの絵付けが毎日キットセットで体験できるほか、日時限定で蒔絵やこけし絵付け体験などさまざまな体験メニューがスタンバイ。
今回クロワッサンオンラインのメンバーがトライしたのは、「加賀八幡起上り絵付け」と「こけし絵付け」体験。
ふだん全く絵を描かない素人だけど、果たして上手に出来るでしょうか!?
【その1】加賀八幡起上り絵付け体験。
石川県の伝統工芸36業種の一つでもある「加賀八幡起上り」は、朱に塗った和紙に松竹梅を描いた姿が華やかで、七転び八起も縁起の良い郷土玩具。その愛らしいルックスから石川県観光PRマスコットキャラクターのモチーフにもなっています。
さっそく創業文久2年(1862年)の加賀人形と郷土玩具の老舗『中島めんや』のキットを使って絵付けスタート。
用意された絵筆でまずは体(?)部分の絵付けをしていきます。松竹梅はハードル高そうなので、私は小花を散らしてみました。見せていただいた作品サンプルには、ヒゲを描くなど自由なデザインもありましたが、今回は無難に伝統的な絵柄になるべく近づけて絵付け。こういうところに性格が出ますね。友人たちと複数でトライするとそれぞれのキャラクターが出て楽しそうです。
体の絵付けが終わったら、いよいよ人形の命、顔の絵付け。こちらは筆だと難しいのでペンを借りて描いてみました。
中島めんやさんの「加賀八幡起上り」と並べるとさすがに素人感が滲む仕上がり。『ホテルインターゲート金沢』の方が褒めてくれたのが良い思い出です……。
【ワークショップ開催概要】
体験場所:インターゲートラウンジ(1階)
毎日開催:15:00~20:00
所用時間:30分程度
料金:1,030円(税込)
申し込み方法:ホテルのスタッフに声をかければOK
【その2】こけし絵付け体験
お次は日時限定で実施している「こけし絵付け体験」にチャレンジ。こけしがまとっているのは加賀友禅作家・新納(にいのう)知英氏による「手描き加賀友禅」の生地。教えてくれるのは新納知英氏の娘さんの新納菜弥さんです。
好みの加賀友禅を選んだら、好きなように髪や顔を油性の筆ペンや色えんぴつで描くだけ。加賀八幡起上り同様、どんなデザインにしてもいいのですが、あいかわらず普通にこけしっぽい顔を描いてしまう私。何かにつけ冒険が足りないと反省することの多い1日です。
個人的に一番気持ちが安らいだのは黒髪部分を塗りつぶしている時間。顔のように失敗が許されない場所じゃないのですごくリラックスするんですよね。一時期流行った「大人の塗り絵」のセラピー効果ってこういうことだったのかも。
最後に顔を描いて、約30分ほどで完成!
なかなか可愛くできたので、母へのお土産にしてみました。下手でも娘が作った人形はなんか格別のようでした。
【ワークショップ開催概要】
体験場所:インターゲートラウンジ(1階)
指定の開催日:19:00~22:00 ※公式サイトで日程は確認を。
所用時間:30分~1時間程度
料金:1,500円(税込)
申し込み方法:予約不要。直接ラウンジに行って申し込み。
ワークショップだけでなく、ホテルの内装に加賀五彩をあしらうなど、「石川コンシャス」な『ホテルインターゲート金沢』。観光以外の土地の楽しみ方として、伝統・文化のワークショップに参加するのも結構いいかも、と思ったのでした。
(クロワッサンオンライン のぐぽん)
『クロワッサン オンライン』ディレクター。戦国武将から昭和の名建築まで、ちょっと昔のものにときめきがち。痩せようと思って始めた筋トレなのになんだかガッチリ体型になってきたような…というのが最近の悩み。インターネットと連ドラと猫と旅行が大好きです。
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