お国柄の違いも見える、海外ならではの家事シェアリング事情。
タイ、フランス、韓国、デンマーク、ハワイの家事分担事情を探ってみた。
文・針貝有佳 構成・今井 恵
【デンマーク】「家事は半々が当然。 育児もDIYも 男性が積極的に参加」
[クロワッサンが調べた家事シェアの男女比率]
(女)5:(男)5
フルタイム勤務は週37時間、残業奨励の文化もないと、一見日本の労働条件と比べて楽な印象のデンマーク。でも家事や育児を安易に外注できないため、子育て中の共働き夫婦の日常はけっこう大変だ。デンマーク人同士の夫婦では、家事・育児を半々に分けるのが当たり前で、カーゴバイク(子どもを乗せる大きな荷台付き自転車)で夫が幼稚園の送迎など、積極的に育児に参加している。
また日本人は衣食住の衣食を優先するが、デンマーク人は住が最優先。掃除と片づけが家事のプライオリティの上位なだけに、夫婦がフルタイムで働きながら、インテリア雑誌のグラビアのような家に住んでいる、という事例も少なくはない。
[特派員]
針貝有佳(はりかい・ゆか)●ライター、翻訳家。デンマーク在住9年。デンマーク人の夫、2人の子どもと郊外のロスキレで暮らす。
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