くらし

人生100年時代を乗り切る、 長く、小さく、稼ぎ続ける策。

  • 撮影・黒川ひろみ イラストレーション・小池ふみ 文・小沢緑子

(4)アイデアが固まったら、 次はビジネスプランに落とし込もう。

次のステップが、アイデアをビジネスプランにまとめること。

「その第一歩が『事業計画書』。起業の軸となるもので、成功確率がどのくらいあるか計るのに必要です。A4サイズの紙に1〜2枚でも作ってみましょう」

具体的に、「何のために創業を?」「企業理念は?」「ターゲットは?」「競合は?」などの項目をまとめていくが、書き出していくと気づきがあるという。

「競合を調べていて、近隣に同じサービスがなければ『これはいけそう』。一方、同じサービスが想定を下回る価格で提供されていたら『今のままだと難しい』と判断できるので、追加や修正を加えていくことができます」

よりよい計画になるまで3カ月ほどかかるというが、書類の書き方に不安があればプロに相談を。行政や民間の起業相談でも数千円、あるいは無料でセミナーが開催されている。

「最近は行政にも女性やシニアをサポートする起業相談窓口があります。また、起業は一人ですることが多いので、同じ目的を持つ人同士が集まる交流会に参加するのもいい方法。思いや悩みも共有できて刺激になります」

事業計画書でまとめたい要素。

《創業動機》
「自分の体験を通し、子育て中の母親にとって出かけやすく居心地いい場所を提供することが大事だと考えた」など、起業の目的、取り組み課題や社会的意義などを書く。

《事業概要・企業理念》
「そこに行けば子育てのワクワクする情報が得られる」「子育て中の母親にとって体によいランチ・カフェメニューを提供」など、自身が思い描いている夢や方向性でよい。

《ターゲット層》
「□線○○駅周辺でよくショッピングをする層」「SNS慣れしている20〜30代で、乳幼児を子育て中の母親(中所得層)」など、ターゲットとする顧客イメージを明確にする。

《市場と競合環境》
「付加サービスとして、ベビーマッサージなど子育てに役立つ講座を開催」「子育てに必要な情報の交換ができる場にする」など、既存の市場や競合に対する差別化や強みを考える。

片桐実央(かたぎり・みお)●「銀座セカンドライフ」代表取締役。シニアの起業支援を含むレンタルオフィスを運営。著書に『50歳からの人生がもっと楽しくなる仕事カタログ』(小社刊)など。

『クロワッサン』990号より

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