国立新美術館で開催中の(〜12月17日まで)の「オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展」。オルセー美術館のボナール・コレクションが一挙来日。内、約30点が日本初上陸とあって、ボナールファンにはたまらない展覧会だ。
画家ピエール・ボナール(1867‐1947年)の作品の大きな見所の一つと言えば、歌川国貞ら、浮世絵の影響が顕著な装飾的画面。「日本かぶれのナビ」の異名を取るほど、日本美術を愛好し、作品にも大きな影響を受けている。
20世紀に入ると「視神経の冒険」という、目にした光景の印象をいかに絵画化するかということに身を投じ、鮮烈な色彩の絵画を多数生み出す。
2015年にオルセー美術館で開催されたピエール・ボナール展は51万人を動員。2014年のゴッホ展に次ぐ、歴代企画展入場者数の第2位を記録するほど、本国での評価・注目が高まっている。
オルセー美術館のコレクションを中心に、油彩や、素描、写真などさまざまなジャンル130点超の作品で構成される。謎多き画家ボナールの魅力に触れられる大規模な回顧展だ。