まずは、視聴者の年代・性別問わず愛され、鈴愛に翻弄されっぱなしの律(りつ・佐藤健)について伺うと、
「佐藤くんが、律という人物について、『いろんな人(登場人物)が見た律で成り立っている』って言っていたんですね。確かに私も律のキャラクターはゆらゆらしていて、実は律との距離感を測りかねていたんですね。
母親の和子(わこ)さんが死んでしまうときは、律を情けなくて、分かりやすい人にもしたし、広い心で周りの人を包み込むタフな部分も持たせたり、いったりきたりしながら書いていたんですが、佐藤くんが、ゆらゆらした律を立体化して画鋲で留めてくれたんです。
そして天使のような優しさと弱い部分が共存しているところも、女性人気が高かった理由のひとつなんだと思います」