夕食の店の予約を毎日入れてあるほど、食べ歩きが趣味のTBSアナウンサーの木村郁美さん。昼は抜き、夜に重点を置いているため、予約した店のある街に早めに行き、近所の店で軽く飲み始めるのもよくあるコースという。
「“ひとりゼロ次会”と呼んでいます。待ち合わせ前に気分を盛り上げる感覚」
銀座なら、『銀座君嶋屋』で角打ち(酒店の店頭で立ち飲み)のあと、少し歩いて『寛幸』へ。
「カウンター6席のこぢんまりした和食店です。肉じゃが、玉子焼き、唐揚げ、と聞く限りはごく一般的な家庭料理ですが、肉じゃがの肉が飛騨牛だったり、盛り付けも見事で確かな日本料理の技を感じられるものばかり。店主の佐藤寛幸さんは、岐阜の料亭『たか田八祥』で修業を積み、ミシュランの星もとる東京の『晴山』を経て、2015年に『寛幸』を開店。これで1万5,000円のコースはお値打ちです」