くらし

庭師、草盆栽家に教わるベランダガーデニング入門。完成までの流れがわかります。

集合住宅の限られたベランダ空間でも、素敵な“庭”は作れます。植物の選び方からその後の手入れまで。全工程をプロに学びましょう。
  • 撮影・青木和義 文・大澤千穂
完成したベランダの全景。自然の野山を思わせるグリーン中心の空間だ。その開放感ある配置に「家が広くなったみたい」と、佐藤さん。

「環境に合う植物選びや配置のコツを掴めば、ベランダでもガーデニングは充分楽しめます」
と、庭師の砂森聡さん。この日、砂森さんに“作庭”を頼んだ佐藤健さんと妻の陽子さんは、築40年のマンションの一室をリノベーションしたばかりの共働き夫婦だ。

(左)Before。グレー一色のシンプルな空間。一昨年、建物全体の大規模修繕でペンキを塗り直して以降そのまま。 (右)After。木の枝が重なり、風が通るたび葉が揺れる風情豊かな庭が誕生。サッシの開閉や動線もスムーズ。

「室内が整ったら、次はベランダで緑を楽しみたくなって。ただ広くはないので、本当にできるのか心配でした」
と二人が語るように、そのベランダは細長く、広くはない。でも「広さは問題じゃない」と砂森さん。
「ただ工夫は必要。通常の庭と違ってベランダは室内から眺める時間が多いもの。だから、部屋から見ても圧迫感のない奥行きがある配置が重要です」

集合住宅は環境条件もさまざま。広さのほか、日当たりも問題になる。
「日当たりがよくなくても庭はできます。山野草を中心に、日陰が好きな植物は意外に多い。それに野草は丈夫で手がかからないので、お二人のように忙しい方にもぴったりです」

かくして完成したのは、里山の一風景のような、山野草の繊細な枝ぶりや葉の色形を楽しめる庭。
「自分で作るなら、まずはひと鉢からでもいいんです。土をいじり、植物の素敵さを知る。それを気軽に楽しめるのがベランダガーデニングの魅力です」

庭師、草盆栽家 砂森 聡さん
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