料理研究家と調理道具通が探る、本当に優秀なキッチンバサミ。
何かと便利なキッチンバサミ、もっと使いこなしたい。そのための最も優秀な一本とは? 料理研究家、ラク家事アドバイザーの島本美由紀さんと合羽橋きっての調理道具通、「飯田屋」の飯田結太さんが、実際にあれこれ素材を切ってベストな一本を選びました。
撮影・三東サイ 文・河野友紀
本当に優秀なハサミって? あれもこれも徹底的に切ってみました。
島本 あ、こちらはハサミが少し重めですが安定感があって、肉が逃げずにしっかり切れますね。
飯田 これは先端に細かいギザギザのような〝マイクロエッジング加工〟が施されているハサミです。ギザギザが肉をしっかり捉えるので、滑らずに切れるんですね。「長切れ」タイプは歯が鈍角で厚いので、このように刃にギザギザが入っているものが多いです。先に使ったものは刃が鋭角でツルツルの、いわゆる「早切れ」タイプになりますね。
島本 時短をめざしていろいろなものを切ろうと思ったら、刃にギザギザが入っている長切れタイプがいいんですね。
後編では、おすすめキッチンバサミをご紹介!
飯田結太(いいだ・ゆうた)●合羽橋「飯田屋」6代目社長。仕入れる商品は必ず自ら使ってから、がポリシー。テレビや雑誌などで調理道具の目利きとしても活躍。
島本美由紀(しまもと・みゆき)●料理研究家、ラク家事アドバイザー。著書に『おもわず自慢したくなる料理のラクワザ333』(河出書房新社)などが。
『クロワッサン』969号より
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