料理研究家の口尾麻美さんに教わる、夏の暑さを乗り切る酸味がきいた冷たいスープのレシピ。
撮影・三東サイ
濃厚な豆乳の味とキムチの酸味が、そうめんにからんで満足度も高し。
豆乳麺スープ
韓国の夏の風物詩である豆乳麺。塩とごま油というシンプルな味つけに、キムチが加わるとぐっと味に深みが。酸っぱいのが好きなら古漬けで。
【材料(2〜3人分)】
豆乳 3カップ
おから 1カップ
そうめん 2束
きゅうり 1本
キムチ 50g
塩・黒ごま・ごま油 各適量
氷 適宜
【作り方】
1. 豆乳とおからをミキサーにかけ、漉す。
2. きゅうりは千切りにし、キムチは食べやすい長さに切る。
3. そうめんをゆで、冷水で洗い水気をきって器に入れ、1を注ぐ。その上にきゅうり、キムチをのせ、ごま油、黒ごまを散らし、塩を加えて混ぜながらいただく。好みで氷を入れても。
暑い日に冷蔵庫に常備しておけば、スタミナのつくドリンク代わりに。
わかめの冷たいスープ
韓国の家庭で夏に常備される、飲み物代わりのスープ。水を加える前の「素」を冷蔵庫に入れておくと、いつでも気軽に作れるのもうれしい。
【材料(2〜3人分)】
わかめ 50g
ナス 小2個
A[赤唐辛子(小口切り)1本〈粉唐辛子小さじ1/2で代用可〉酢大さじ3、薄口しょうゆ大さじ1、にんにく(みじん切り)小さじ1、いりごま小さじ1、ごま油小さじ1、塩適量、砂糖大さじ1]
水 300〜400ml
氷 適量
【作り方】
1. わかめは食べやすい大きさに切る。ナスは横半分に切ってから縦に4等分し、水1/2カップくらい(分量外)を入れた小鍋でフタをして蒸し煮する。
2. 1をAで和えて水を加え、味をみて塩で味を調え、氷を浮かべる。
作りたてのしゅわしゅわ感が新鮮、朝ごはんにおすすめな飲むサラダ。
ロシア風の千切り野菜の冷製スープ
ロシアでは、夏バテ対策として飲まれているスープを炭酸水でより手軽に。炭酸水とスープの素をよく冷やして、飲む直前に混ぜ合わせて。
【材料(2〜3人分)】
ケフィア 400ml〈ヨーグルトで代用可。生クリームを加えるとなおよい〉
炭酸水(冷やしておく) 200〜300ml
A[ラディッシュ(千切り)4個、ゆで卵(角切り)1個、きゅうり(千切り)1本、ハム(千切り)4枚]
万能ねぎ(小口切り) 5本
ディル(刻む) 1束
塩 適量
オリーブオイル 大さじ1
【作り方】
1. 大きめのボウルにケフィア、Aを入れ混ぜる。
2. 万能ねぎとディルを塩でもみ、香りがしたら、1に混ぜ、炭酸水を注いで混ぜる。塩で味を調え、好みでオリーブオイルを垂らす。
口尾麻美(くちお・あさみ)●料理研究家。旅で出合った料理や食文化を紹介するフォトエッセイストという一面も。新刊『はじめまして 電鍋レシピ』は台湾の万能電気釜の料理本。
『クロワッサン』976号より
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