【買ってよかったもの】コンパクトなフルサイズ一眼、Canon EOS 6D Mark II
いきなり昔話をしますが、カメラ付き携帯が登場するまでは、写真を撮るってすごく特別な体験でしたよね。
旅や記念日など、特別な時以外はカメラなんて取り出さなかったし、フィルム代も現像代も高いからバシャバシャ撮ったりもできなかった。
それが今では、被写体はランチや庭の花、猫の面白ポーズなどが普通。私など、昔は一泊二日の旅行を24枚撮りのフィルム1本でしのいでいたのに、最近は気がついたら200枚くらい撮ってたりします。
そんなあまりにも軽くなってしまった写真を撮るという体験を、もう一度特別なものに変えてくれたなぁとしみじみ思っているのが、思い切って買ったフルサイズのデジタル一眼レフカメラ、「Canon EOS 6D Mark II」。
実は私、若い頃からちょっとだけカメラ好きでして、一眼レフカメラで写真を撮りはじめて25年くらいになるのですが、5年ほど前、コンデジと一眼の2台持ちで旅したヨーロッパであまりの荷物の重さにギブアップ。結構使い倒したお古だったこともあって、お世話になったお礼に現地在住の友人に一眼レフのほうをプレゼント、というか、押し付けてしまったのでした。その頃すでにコンデジのクォリティはすごく高くなっていて、一眼レフはもういらないかなーなどとうっすら思ったりもしていたのです。
久しぶりに過ごす一眼レフのない生活。特に困ってなかったはずなのに、1年もすると「離れてみてやっと気づいた……。私にはやっぱりあなたが必要なの!」みたいな気持ちになるから不思議です。恋か。
その後、色々と一眼レフを物色し始めたのですが、当時最も気になったのがフルサイズ一眼で世界最軽量を実現したCanon EOS6D。大きな買い物なのでまずはレンタルして撮影テストすると、にじんだような質感のしっとり写真が超簡単に撮れる優秀さ。買うか! と一瞬盛り上がるも、すでに発売から3年近く経っていたのが気になる。Mark IIが来年あたり出ちゃうんじゃないの?
家電量販店のカメラ売り場で、店員さんに「これ、近々次世代機が出ませんかね」と聞いてみると、「噂では来年あたり出るみたいですよ」という答え。じゃあ待とう ⇒ あれ?出ない ⇒ 量販店に行く ⇒ いよいよ来年くらいじゃないですか ⇒ じゃあ待とう ⇒ あれ、出ない、を繰り返し、なんと2年以上も待ってしまったのです。
というわけで、去年発表された時は走って買いに行ったのですが、まさかのボディだけで20万超え。あんなに待ち焦がれていたのにさすがの値段にひるんでしまい、ちょっと下がるのを待つことに。ガチのカメラマニアじゃないので、これぐらいの薄情さは許してください……。
そして、店によってはボディ価格が16万円台になってきたこの春、ようやく3年越しの恋を実らせた私。レンズ沼の金銭感覚では「タダのようなもの」だという1万円台のレンズを買って、ふたたび一眼レフカメラと暮らす生活をスタートさせたのでした。
ちなみにさっきから連呼している「フルサイズ」とは、一眼レフカメラの大事なパーツ、「イメージセンサー」のサイズのこと。大きく言って「フルサイズ」と「APS-C」という2つの種類があり、キャノン公式サイトによれば、フルサイズのほうが「面積が広い分、より多くの光・多くの画像情報を取り込むことができます。多くの光を取り込めるということは、それだけ色の明暗や濃淡を繊細に再現することができ、ノイズの少ない滑らかな描写が可能になる」とのこと。その分料金もぐっと高くなります。
ちょっと前まではフルサイズ一眼レフは「漬物石?」というくらい重くて巨大で、カメラがちょっと好き程度の私にとっては完全に購入検討対象外。それがここ数年でぐっと小さく、軽くなって、これなら思いきってキレイに撮れるほうを買っちゃおうかな、くらいの身近な存在になってきていたのでした。
それでも一般的なデジカメに比べたら大きいのですが、APS-Cの一眼を持っている女友だちに見せびらかしたところ、「フルサイズって今こんなに軽いの!?」とみな驚愕。「手持ち夜景」とか「風景」「ポートレート」など、シーンを選べばカメラが勝手に最適な設定にしてくれる、デジカメチックな機能もあるので、「露出とかホワイトバランスって……?」みたいな素人もまぁまぁ安心。ベテランだけじゃなく、ちょっとキレイな写真を撮ってみたいという一眼レフ一年生にもおすすめなのです。
「EOS 6D Mark II」で特に話題になったのが、ご覧の自由自在に動く液晶モニター。可動式液晶モニター搭載の一眼レフではこのカメラが最軽量だそうで、床に置いて猫の肉球とか狙えるスグレモノ。
撮った写真はアプリで簡単にスマホに転送できるので、おでかけ先でインスタ投稿もOK。フルハイビジョン動画もフルサイズならではのきめ細かやかな映像で自主映画作りたくなるレベルです。
練習写真を加工なしの撮って出し
「どこかに行った時に写真を撮る」のではなく、「写真を撮るためにどこかへ行きたい」って思うの、何年ぶりだろう。久しぶりに絵筆を握るような緊張感でカメラと付き合うのも新鮮。
ただ、このカメラを持って出かけた日は、常に本気モードで撮ってるせいかぐったり疲れるのも事実なんですよねぇ。超美人の彼女と出かけるデートってこんな感じ?
そんなわけで最近は、その日の気分でコンデジに浮気したりと適度に二股をかける日々。今度もうちょっと高いレンズ買ってあげるから怒らないでねっ♡ (クロワッサンオンライン編集部 のぐぽん)
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