心地よい空間づくりがうまい人は見せ方上手。【ファッション&インテリアプロデューサー 石原さんの場合】
よく使うものは使う場所のそばに出しておく。当たり前のようでも、その見せ方にセンスが! 海辺の暮らしを参考にしよう。
撮影・三東サイ 文・渡辺尚子
見せたくないものは、徹底的に隠して快適に。
バスルームの棚は、手前にカゴを並べ、奥にスペースを設けてある。
「すぐに使うものは手前のカゴに入れて、取り出しやすくしておくわけ。奥は備品を置いて、カゴの中が空になったときに取り出すの。これで、備品の数も把握できます」
そんな石原さんにも、隠したいものはある。エアコンや電気コードは壁に埋め込んだり、床下に渡したり。アルミホイルやまな板は、シンク下の扉付きスペースに書類ホルダーを並べて縦収納。その書類ホルダーを引き出すと、奥のスペースにシンプルな炊飯器がちんまりと収まっていた。
「炊飯器もよく使うけれど、どうしたっておしゃれに見えないから隠しているの」と石原さんが笑った。
火・水・木は東京でファッションの仕事に没頭している石原さんにとって、この住まいは思い切り心を解放できる場所なのだろう。
[バスルーム]市販のカゴに手を加え、浴室で必要になるものをすべて収納。
03 / 04