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石田純一さんインタビュー 2度の離婚と恋の遍歴で理想の“家庭内恋愛”を見つけた。

撮影・黒澤義教 スタイリング・中西ナオ ヘア&メイク・せきさゆり 文・大澤千穂

若い頃の身を焦がす愛から、お互いを照らし合う愛へ。

石田純一さんインタビュー  2度の離婚と恋の遍歴で理想の“家庭内恋愛”を見つけた。

そんなむつまじい夫妻の関係も、出産や子育て、また時間を経て変化してきているという。そして現在、石田さんは二人の間にある愛を「お互いを照らす光のよう」と表現する。
「若い時の恋愛はそれこそ、身を焦がすような愛でした。死ぬとか、生きるとかいうような。僕もだいぶ言われたような気がするけど……(笑)」
身を焦がす恋愛。その言葉は、理子さんと結婚する前の石田さんの華やかな恋愛遍歴そのものだ。とりわけ1990年代、当時の不倫恋愛を巡って巻き起こった「不倫は文化」騒動は、今なお世間に強烈なインパクトを残している。「不倫という愛の形が生んだ芸術や文化もある」といった趣旨で発した言葉が開き直りと受け取られてしまい、メディアは連日の批判報道。その時を境に、絶好調だった石田さんの人生は軌道を大きく外れた。
「脱線どころか、上昇気流に乗っている飛行機の窓から外に放り出されたような心境でした。自分がまいた種ではありますが。当時はドラマやニュース番組のMCなど最高にうまくいっていた時期。でも騒動後は打って変わって、仕事がなくなる危機を感じました」

あれから20余年。芸能人の不倫に対する批判的な報道は過熱する一方だ。しかしそんな世の中の空気を、石田さんは冷静な目で見ている。
「メディアは正論しか言わないけど、それが世間の声だとは僕には思えない。他人の不倫に本気で怒っている人ばかりじゃない。自分が叩かれている時も、それだけは感じていました。むしろひそかに共感してくれた人もいるように感じます。渦中にいた時、街を歩けば冷たい視線を浴びる一方、『がんばれ』と声をかけてくれる人も多かった。元気づけられましたね」

時が過ぎた今、その顔は穏やかだ。

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