【前編】阿部絢子さんおすすめ「小分け」テクニックで夏を大掃除の季節にする。
大掃除は年の締めくくりにするもの。そんな思い込みを阿部さんは笑い飛ばす。水がぬるみ油汚れもゆるむ夏こそ大掃除にぴったりの季節なのだ、と。
撮影・岩本慶三 文・一澤ひらり
【サッシのレール】割りばしと古布が主役。
サッシの溝にはホコリや土汚れがたまっているので、古布を巻いた割りばしで掃除をする。「着古したTシャツを小さく切って、割りばしにくるくる巻いたものを時間のあるときに作っておきます(小分け)。それでゴミを掻き出して掃除します。それでも落ちなければ割りばしの角でゴシゴシすればたいがい落ちます。どうせまた泥汚れしちゃうから、大雑把にやればいいんです。
【網戸】使用期間の前後に掃除をすれば充分。
「網戸は使用前後、梅雨が終わった時と夏の終わった時の2回だけ掃除すればいいんです。使用しない秋冬はそのままで大丈夫。掃除は外側からブラッシングするだけ、網戸を洗う必要もありません」網戸ブラシはコシが強いのでブラシをかけるだけで網の目に詰まったホコリやゴミ、泥を落とすことができる。網戸こそブラシが威力を発揮する場所、と阿部さん。
『クロワッサン』953号より
●阿部絢子さん 生活研究家/家事をはじめとする生活研究の第一人者として幅広く活躍。近刊に『住まいの老い支度』(講談社)。
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