人気3種使い比べ。コードレス掃除機の選び方。
撮影・岩本慶三 文・嶌 陽子
「ここ数年、人気がさらに高まっているのがコードレス掃除機です」と話すインテリア&家電コーディネーターの戸井田さん。コンセントの抜き差しが不要という従来のメリットに加え、最近では性能も向上し、吸引力や稼働時間もアップしている。
「大きく分けて、モーターが手元にあるタイプと、足元にあるタイプの2種類があります。手元型は、先端が軽いので、力のない人でも、高い所の掃除が楽にできます。足元型は重心が下にあるので、床を掃除している時は、力を入れなくても動かしやすいのが特徴。反面、持ち上げるのは大変なので、高い場所の掃除には不向きです」
3種類のコードレスを試してみた、ギャグ漫画家の西家ヒバリさんは、「それぞれにいろいろな特徴や機能があるんですね!」と感心。
「たとえば、ロボット掃除機と併用する場合、平面はロボットに任せて、高い部分やすき間などをコードレスで掃除するという使い分けも可能。どんなふうに使いたいか、何を重視するかで選ぶといいですよ」(戸井田さん)
●日立コードレススティッククリーナー PV-BD200
すいすい動かせる操作感と、自立式なのがうれしい。
ブラシの回転により進むため、力を入れずに掃除できる。自立するので、一旦止めたい時や、掃除中に何かを動かしたい時に便利。ハンドルをたためるので、収納時はコンパクトに。足元モーター式。
自走スムースヘッドで軽い操作感。吸い込んだゴミをサイクロンの力で圧縮するので、たっぷり掃除ができる。4万5000円前後※編集部調べ(日立お客様相談センター☎︎0120・3121・11)
「ものすごく軽い感覚。力を全く入れなくても、すいすい動いてくれます!」と、西家さんも感激の様子。なお、今回試したのは旧型モデル。
●パナソニックコードレススティック掃除機 MC-BU500J
「すき間掃除」が得意なスリム型。階段での持ち運びも片手でできる。
幅5㎝のノズル部分は、手首をひねるだけで角度を変えられる。家具のすき間に入れ込んだり、壁ぎわのホコリが取れるのが魅力。手元モーター式で軽量なので、階段でも片手で持ち運び可能。
本体幅7.2㎝で、すっきり収納できる。グリップ裏には「壁ピタゴム」が付いているため、立てかけても倒れにくい。8万円前後※編集部調べ(パナソニック お客様ご相談センター)
階段と家具のすき間で試してみることに。「ノズルを回転させて、階段の側面に当てたら、たまっていたホコリがきれいに取れました」と西家さん。
ダイソンV8 アブソリュート
食べこぼしなど、大きなゴミも吸引。エアコンや吸気口の掃除にも。
フローリング専用のフェルトブラシは、食ベこぼしなどの大きなゴミも吸い取る。「電源がトリガー式なので、意外と男性に人気。ご主人や息子さんが掃除好きになってくれるかも(笑)」と、戸井田さん。
先端が軽いので、西家さんも軽々と持ち上げられる。「気になっていたカーテンレールや吸気口のホコリをきれいにできてうれしいです」
稼働時間は最長40分間。ヘッドやブラシ、延長ホースなどを使って、家の隅々まで掃除できる。ワンタッチのゴミ捨て機能は衛生的。8万5000円前後※編集部調べ(ダイソンお客様相談室)
『クロワッサン』939号より
●西家ヒバリさん 神奈川県生まれ。大学時代にしりあがり寿さん(夫)に出会い、ギャグ漫画家に。著書に『ワケあり家族』(共著)など。2児の母。
●戸井田園子さん インテリア&家電コーディネーター。情報サイト「オールアバウト」をはじめ、各メディアで、わかりやすい家電製品情報を発信中。
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