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【豊国神社/豊国廟】ありし日をうつす歴史の跡を作家・花房観音さんとたどる vol.1

歴史好きが高じて、学生時代よりバスガイドとして長く京都のあちらこちらを案内してきた経験を持つ、作家の花房観音さん。今回は、京都に深い関わりのあった豊臣秀吉にまつわる逸話が伝わる寺社を花房さんが特別ガイドします!

撮影・福森クニヒロ 構成&文・中條裕子

案内してくれるのは
花房観音(はなぶさ・かんのん)さん
小説家。バスガイドを務めながら、小説を執筆。『京に鬼の棲む里ありて』『京都伏見 恋文の宿』など、京都を舞台にした小説多数。新刊は『怪談ルポ 死の名所を歩く』。

豊国神社(七条)

本殿正面に建つ唐門は、伏見城の遺構と伝えられ、欄間や扉などに豪華な装飾が施されている
本殿正面に建つ唐門は、伏見城の遺構と伝えられ、欄間や扉などに豪華な装飾が施されている
唐門の手前左側の秀吉公像は、陶器でできており、温かみのある独特の質感
唐門の手前左側の秀吉公像は、陶器でできており、温かみのある独特の質感
大和大路通に面して立っているのは、10mの高さのある石造りの大鳥居
大和大路通に面して立っているのは、10mの高さのある石造りの大鳥居
武将が所在を示す目印とした馬印、秀吉のひょうたんは絵馬にもなっている
武将が所在を示す目印とした馬印、秀吉のひょうたんは絵馬にもなっている
本殿正面に建つ唐門は、伏見城の遺構と伝えられ、欄間や扉などに豪華な装飾が施されている
唐門の手前左側の秀吉公像は、陶器でできており、温かみのある独特の質感
大和大路通に面して立っているのは、10mの高さのある石造りの大鳥居
武将が所在を示す目印とした馬印、秀吉のひょうたんは絵馬にもなっている

豊臣秀吉を祀った往時を偲ぶ神社を明治時代に復興

こちらは豊臣秀吉を祀る神社です。元は、亡くなった秀吉の遺命により、この場所から1kmほど離れた東にある阿弥陀ヶ峰に遺体が葬られ、山の中腹に社殿が創建されました。けれど、豊臣氏滅亡後に、徳川家にすっかり廃されてしまった。それを、明治天皇が復興したという経緯があります。現在の神社が立っているのは、かつて秀吉が天下統一の象徴として建立した方広寺の大仏殿があった場所です。

この神社は、今は出世開運・良縁成就の神様として知られていて、絵馬なども秀吉公の馬印だったひょうたんの形をしています。そして神社の正面にある唐門は、伏見城の遺構として伝わっているもの。秀吉好みの華やかな桃山建築を今に伝えてくれています。

お参りをする際には、この唐門の前に立って本殿を拝する形となりますので、ぜひゆっくりと豪華な装飾を見ながら、往時に思いを馳せるのもよいのではないかと思います。

京都市東山区大和大路正面茶屋町 TEL:075-561-3802 境内拝観自由 京阪「七条」駅から徒歩10分。

豊国廟(東山)

うっそうと繁った木々の間にある石段は500段ほどあり、上りきるまでに10分はかかる
うっそうと繁った木々の間にある石段は500段ほどあり、上りきるまでに10分はかかる
明治31年に再建された廟の墳上に建てられているのは、高さ10mの巨大な五輪石塔
明治31年に再建された廟の墳上に建てられているのは、高さ10mの巨大な五輪石塔
石塔の左側に立つと、京都の街が一望でき、清水の舞台が正面に見える
石塔の左側に立つと、京都の街が一望でき、清水の舞台が正面に見える
うっそうと繁った木々の間にある石段は500段ほどあり、上りきるまでに10分はかかる
明治31年に再建された廟の墳上に建てられているのは、高さ10mの巨大な五輪石塔
石塔の左側に立つと、京都の街が一望でき、清水の舞台が正面に見える

長い階段を上りきった先にひっそりと佇む五輪石塔

豊国神社とともに参りたいのが、秀吉の墓所である豊国廟。私が最初にお参りしたのは、学生の頃でした。大学のグラウンドが近くにあり、もともと歴史にとても興味があったので、授業の合間に「秀吉のお墓がこんなところにあるんや」という感じで行きましたね。

なぜこの場所なのかというと、阿弥陀ヶ峰に葬ってほしいという本人の遺命により、こちらの場所になったのだと聞いています。一番近くの駐車場から廟のある場所まで、500段ほどの階段を上っていくのですが、これがなかなかキツいので覚悟が必要です。階段を上りきったところには五輪石塔があり、ここで私たちを待っているのは、清水の舞台が眼下に見える絶景。500段を上ったかいのある眺めです。

京都市東山区今熊野阿弥陀ヶ峰町阿弥陀ヶ峰 TEL:075-561-3802(豊国神社) 参拝時間7時30分~17時 登拝料200円 京阪「七条」駅から徒歩30分。

『クロワッサン』1161号より

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