【展示会レポート】職人の技とアイデアが光る、日本生まれの暮らしの道具たち
写真・文 久保田千晴
まず足を止めたのは、「JODAN.」のフレグランスリング。熊本県天草市産の土をベースに自然素材だけで作られたリングは、アロマストーンのようにお気に入りの香りを染み込ませて手元で纏う、という新しい香りの楽しみ方ができるアクセサリー。指先を鼻に近づけるだけで植物の優しい香りがふわりと立ち上がり、気分転換にぴったりです。金彩部分は佐賀県・有田市の職人が純金を丁寧に焼き付け。さりげないおしゃれさが老若男女から人気を集めています。
同じく陶器のブランドとして印象的だったのが、愛媛県・砥部発の「TOBE」。従来ほとんど日の目を見なかった鉄分をより多く含む陶石を使い、土の色味そのものを生かした花器を提案しています。花瓶としてだけでなく、そのまま置いて飾れる造形美と凛とした佇まいも魅力的です。
体に優しい素材で美と健康をサポートする食品ブランドも多く見かけました。
中でも気になったのが、愛知の絹屋が立ち上げた「食べるシルク」をテーマにした新ブランド、「Gourmet Silk」。シルクと自社栽培を含む無農薬桑の葉を主原料に開発されたプロテインは、保存料・香料など余計なものは一切使わず、素材そのものの力で内側から美容と元気をサポートしてくれます。甘さ控えめで飲みやすく、毎日の健康習慣に無理なく取り入れられそうです。
九州産の素材や有機素材などにこだわる熊本発の食品ブランド「LP」からは、冷やしても、じんわり温めてもおいしい黒糖のお茶シリーズや、夏のクールダウンにぴったりなレモングラスのはだか麦茶が登場。いずれも人工添加物フリーで体に優しく、毎日でも飲みたくなる癖のない味わいです。
伝統技術を現代のライフスタイルに寄り添う形へと昇華させた、アイデアあふれる商品にも出合いました。
福岡・八女提灯の技術を活かした照明ブランド「TORCHIN」では、伝統的な和紙と竹ひごで仕立てた提灯に、タッチセンサーを組み合わせたポータブルライトを展開。手をかざすだけでふわりと灯るやさしい光が、癒しの時間を演出してくれます。
奈良の老舗靴下メーカーが手がける「アシゴト」は、部分ごとに締め付け具合を変えて編み上げる特許技術を採用。ずれ落ちを防ぎつつ、パンプスやサンダルでも足が滑りにくくなる工夫が施されています。快適さと美しさを両立したデザインは、長時間歩き回る日にも心強い存在になりそうです。
広告