世間から押し付けられる規範に抵抗するセルフラブ賛歌──「My Body」(HANA)
高橋芳朗の暮らしのプレイリスト。2025年にデビューした国内の新人アーティストの中でも最も目覚ましい活躍を遂げた7人組ガールグループ、HANA。「あれもこれもいいな 君は君でいいじゃん 誰かとなんて比べないでよね」と歌う「My Body」のテーマはセルフラブ。
文・高橋芳朗
2025年にデビューした国内の新人アーティストの中でも最も目覚ましい活躍を遂げた7人組ガールグループ、HANA。彼女たちは昨年4月に正式デビュー後、ヒットチャートで数々の新記録を打ち立てました。
「身長・体重・年齢は不問」との選考条件を掲げ、従来のガールグループの審査の物差しでは否定されてきた女性たちに手を差し伸べた異例のオーディション番組『No No Girls』から誕生したHANAが標榜しているのは、世間から押し付けられる規範や常識への抵抗、ありのままの自分の肯定。そんな彼女たちの姿勢は、シングル「My Body」にストレートに打ち出されています。
「あれもこれもいいな 君は君でいいじゃん 誰かとなんて比べないでよね」と歌う「My Body」のテーマはセルフラブ。歌詞からは2010年代より欧米を中心に広まったボディポジティブ(社会が理想とする体型や美の基準にとらわれず、ありのままの自分の身体を愛する考え方)の影響がうかがえますが、こうしたメッセージを持つ曲が若い女性や子どもたちに熱烈に支持され、大々的にヒットしている事実に深い感慨を覚えます。
先日、メンバーのNAOKOさんは記者会見で「誰かの人生を救えるような存在になりたい」と語っていましたが、すでにHANAはそういうアーティストになり始めていると思います。2026年、彼女たちのさらなる飛躍に期待しましょう。
『クロワッサン』1157号より
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