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緑茶を自宅でほうじ茶に──松田美智子の「くらしの歳時記」

古くから伝わる習慣やしつらい、暮らしの知恵。松田美智子さんが取り入れている“歳時記”を紹介します。今回は「お茶」。

撮影・鍋島徳恭

緑茶を自宅でほうじ茶に──松田美智子の「くらしの歳時記」

古くなったお茶を焙じて、香りの高い、おいしいお茶に!

年末の台所のお掃除中に、風味の飛んでしまった緑茶や、ほんの少し残った紅茶が目に入ることありますよね。きっと、どの家庭にでもあるのでは。私は年末に大整理します。特に頂き物のお茶はちょっとずつ残って、数種類……なんてことがいつもおきてしまいます。子どもの頃、祖母のところで『焙烙』を知って、鎌倉のお茶屋さんで母に買ってもらいました。そのお茶屋さんは小町通りにあって、いつも焙煎したほうじ茶の良い香りがしている大好きなお店でした。あの香りが嗅ぎたくて古くなった緑茶を入れて、直火の上でフリフリ。中をまぜながら、焙煎してます。初めは茶葉を焦がしがちですが、焙煎時の香りは心を癒やしてくれます。紅茶やハーブティーも残り物を合わせて、オリジナルティーに。ほんの少しでも焙じると、香りの立ち方が違います。何でも煎れる焙烙は一つあると便利です。胡麻にお米、しっけてしまったあられなどもパリッと煎ることができます。

緑茶を自宅でほうじ茶に──松田美智子の「くらしの歳時記」

茶葉は欲張って入れすぎない

直径約15cmの焙烙に緑茶をいろいろミックスして(茶葉の大きさは同じぐらいのものがよい)大さじ3〜4杯入れ、焙烙の底を火から2cmぐらい離して、中火にかける。焙烙の持ち手を持ち、左右にフリフリと水平移動させる。約4〜5分、茶葉が香ばしく焙煎され、ほうじ茶のいい香りが上がってくれば出来上がり。本体を鍋つかみで掴み、持ち手から急須に茶葉を入れる(なんて賢い道具なんでしょう! 空洞の持ち手は熱くなりにくく、茶葉もするっと出てきます)。熱湯を注いで4分蒸らしてから、お茶を楽しんで。

※小さな茶葉も混ぜたい時は焦げないように時間差で加えるとよい
  • 松田美智子

    松田美智子 さん (まつだ・みちこ)

    料理研究家

    近著『家庭料理は郷土料理から始まります。』(平凡社)ほか著書多数。調理道具「JIZAI」をプロデュース。m-cooking.com

『クロワッサン』1157号より

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