買い物は運命の巡り合わせ。旅先でみつけた思い出の逸品〈国内編〉
撮影・中島慶子(ハガキ) イラストレーション・カワナカユカリ 文・黒澤 彩
北海道・北広島
「エスコンフィールド」のカットバ!
北海道産の天然秋鮭をドライタイプに仕上げたスモークサーモンのジャーキー。「エスコンフィールドHOKKAIDOは、ごはんがおいしく、建築がカッコよく、サウナと泉質のいい温泉もあって、めちゃくちゃ楽しい球場です。もともと野球観戦好きでしたが、通ううちにすっかりファイターズファンに。この鮭とばは、ママ友へのおみやげにたくさん買って帰ります。球場のショップなどで買い物をするとファンクラブのステータスが上がるのですが、気がつけば最上位ランクになっていました(笑)」(編集E)
千葉・成田
『藤倉商店』で買った竹製ざる
「取材で訪れた際に、ワクワクしながら選んだ竹製のざる。針金が入っておらず、芯の部分もすべて竹製で、どの角度から見てもきちっと編まれていて美しいです。米や小豆をとぐためのざるとのことですが、私は麺類の湯切りにも使っています。熱いお湯がかかると竹の香りがふわっと立つところも、天然素材の道具ならでは。店主によれば、こういった手仕事の道具は作り手が減っていて、手に入りにくくなっているのだそうです」(黒川ひろみさん)
成田山新勝寺の表参道にある藤倉商店では、竹製品のほかにも天然素材を使ったおひつや桶、カトラリー、カゴなど、竹、木、籐の実用的な道具が約3000点も揃う。オンラインの通販サイトもあり。
青森・弘前
りんごかご
「旅特集で津軽を担当し、りんご畑の中にある三上司さんの工房に伺いました。昔はりんごの収穫に使われていた農具でしたが、いまや郷土の工芸品。職人さんも減ってしまったそうです。根曲がり竹を割くところから始まってすいすいと編み上げていく様子に魅せられ、スタッフ全員が購入。家では台所で活躍しています。買ったときは青竹の色だったのが、徐々に茶色っぽくツヤが出てきました」(編集T)
石川・山中温泉
「花紫」のちりめん山椒
「何度か訪れている加賀温泉郷の名旅館です。朝食で提供されたちりめん山椒があまりにもおいしくて、ご飯を何杯もおかわりしてしまうほどでした。宿のギャラリーショップで販売されているのを見つけて、自分用にも、おみやげ用にも購入しました。加賀産の手摘みの天然実山椒を使用した香り高い逸品。訪れるたびに必ず買うお気に入りです」(真野知子さん)
福島・郡山
「仁井田本家」のこうじチョコラズベリー
「おいしいお酒に出合える郡山。なかでも『にいだしぜんしゅ』の蔵元である仁井田本家は、田んぼに囲まれた空気のきれいな場所にあって、そこで飲むお酒は本当においしいんです」(中里真理子さん)。日本酒のほか、フードや調味料も充実。こちらは福島県産の自然栽培ラズベリーを使用した、チョコレートのような食感の糀スイーツ。
長野・浅間温泉
「わいわい広場」のおやき
平均年齢80代の地元の女性たちが手作りしているという長野のソウルフード。「わいわい広場は、松本の友人が教えてくれた穴場の直売所です。地元のおばあちゃん特製のおやきが最高! 具材はいろいろありましたが、なかでも伝統野菜である松本一本ネギの甘さと香りには驚きました。大量に買って持ち帰り冷凍し、毎朝一つずつ大切に食べました」(秀島史香さん)
島根・松江
「湯町窯」のエッグベーカー
「この夏、妻が島根を旅しておみやげに買ってきたものです。実は、私も学生時代に湯町窯を訪ねたことがあるのですが、当時は旅費がギリギリで何一つ買えず、今回、数十年ぶりに器との再会となりました。民藝にゆかりのある有名な逸品です。目玉焼きを作ること以外にもいろいろと使い勝手がよく、ぽってりした厚みで温かみを感じられます」(小林キユウさん)
大分・湯布院
「キッチン玉の湯」の和牛と椎茸のしぐれ煮
「憧れの料理宿『玉の湯』に家族と宿泊した際に買いました。肉厚な原木椎茸と牛スネ肉に生姜の風味も利いた甘辛い味で、鷹の爪のピリッとした辛味がアクセント。ご飯のお供にぴったりです」(下井美奈子さん)。ほかにも国東ひじきの煮物や精進豆といったお惣菜、柚子こしょう、お菓子、瓶詰など宿オリジナルのおみやげが揃う。
岡山・蒜山
がま細工の手提げかご
がま細工は、岡山と鳥取の県境に近い蒜山(ひるぜん)地方に自生するがまを山かげのひもで編んだ工芸品。
「酷使するあまり取っ手が切れてしまったので、お直しに出しました。旅をしたのは私ではなく、手提げかごというわけです。新品のようにきれいに直していただき、しかも、近くで取れたというラベンダーがかご一杯に入っていて、感激しました」(肱岡香子さん)
沖縄・浦添
『仲里屋』の揚げたてさぁたぁあんだぎぃ〜
「毎年2月、浦添でのプロ野球キャンプに出店されていて、朝一番に球場へ行くと揚げたてを買えます。油っぽさがまったくなくて、カリッと、サクッと。でもパサパサせずしっとり。時間が経ってもおいしいので、滞在中に毎日食べた挙げ句、お土産にも買って帰ります。こんなにおいしくて1個70円。夢のようです」(ライターK)
『クロワッサン』1155号より
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