新年を祈りの気持ちで迎える準備——京都・下鴨茶寮が提案する「おせち2026」
文・クロワッサン編集部
創業以来、おもてなしに客人を想う強い気持ちを大切にしている京料理茶懐石・下鴨茶寮。古くは、下鴨神社の御用達包丁人を務めるなど深いゆかりを持ち、神職や参拝者の食事を担う「供御所」の役割を果たしていたところから、料亭としての歴史を重ねてきました。
約170年の時が刻まれた下鴨茶寮はいま、伝統的な京料理と現代的な革新を融合させ、現代のライフスタイルに合わせた食を幅広く展開しています。
総料理長は本山直隆さん。
元々、東京で日本料理の修業を重ね、2017年に現職に就任。歴史の重みを背負いながらも、挑戦の心を忘れない本山さん。2026年は下鴨茶寮創業170年の大きな節目の年。そんな年に特別な意味を持つ料理「おせち」にかける想いを聞きました。
本山さん:「京都の地で創業170年。その土地の食材を、その土地に根差した方法で食べる“土産土法”によって現代に引き継がれてきた歴史の格式を守りながらも、“いま”の時代にも馴染むような料亭を目指しています。170年の節目につくる「おせち2026」には、“祈りの気持ち”を込めました」
本山さんによって伝統と革新が詰め込まれた「おせち2026」のラインナップから、3つ紹介します。
ひと際、目を引いたのは『本店特製和おせち 二段+合鴨鍋』。海の幸と山の恵みをふんだんに使い、贅の限りを尽くした至高のおせちを囲めば、素敵な年を迎えられそうです
【一の重】
銀鱈西京焼
からす鰈西京焼
甘鯛雲丹焼
まな鰹西京焼
酢取り茗荷
千代呂木
クリームチーズ味噌漬
つぶ雲丹
数の子醤油漬
ローストビーフ
粉しょうゆ
田作り
くるみ飴煮
かに甘酢漬
蛤時雨煮
干子
黒鮑旨煮
伊勢海老の酒煎り
帆立燻製
小鯛の香酢漬
栗ブランデー漬
キャビア
求肥巻
相生なます
黒豆松葉刺し
【二の重】
厚焼玉子
鶏松風
昆布巻
蛸の旨煮
身巻鮭真丈
子持昆布
松笠烏賊雲丹焼
菜の花ひたし
鰻八万巻
車海老旨煮
千代呂木
すっぽんの時雨煮
菊かぶら
黒豆甘露煮
叩き牛蒡
干柿
本唐墨
【三の重】
海老芋煮
松笠慈姑煮
魚卵旨煮
伊勢海老具足煮
堀川牛蒡煮
花蓮根
梅人参
菜の花ひたし
椎茸旨煮
絹さや
穂付筍煮
巻ゆば
柚子皮
木の芽
【合鴨鍋セット】
合鴨ロース
合鴨つみれ
青葱
白葱
蕎麦
出汁
昆布
柚子胡椒
特別に添えらえた、貝型の陶器には干支の「午」の文字が。なんとこれ、世界遺産・下鴨神社の宮司直筆の書が焼きつけられたものなのだそう。
お酒好きな人にすすめたいのが『酒肴おせち 冷凍一段 お酒付』。
添えられたお酒は日本酒「獺祭」と京の銘酒「神蔵」。新春の祝い酒を和モダンな酒肴おせちとともにいただく、晴れやかなおせちです。
冷凍技術の進歩により、配送エリアも拡大。
こちらは、札幌市中央卸売市場の「カネシメ髙橋水産」と下鴨茶寮の技がコラボした贅沢なおせちです。
かに甲羅詰めや鮑旨煮、紅白なますいくら添え、数の子醤油漬など、北海道の海の幸が贅沢に詰まっています。2~3人で囲むお正月も、なんだかにぎやかに過ごせそう。
おせち料理には元来、その一品一品に子孫繁栄や健康長寿を願う想いが込められています。下鴨茶寮の「おせち2026」を囲み、新たな年の幕開けに幸せを祈るのはどうでしょう。
下鴨茶寮 本店
京都府京都市左京区下鴨宮河町62
TEL:075-701-5185
定休日:火曜日
営業時間:昼 11:30~15:00(13:30 LO) 夜 17:00~21:00(20:00 LO)
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