「かにかまと卵」「しらすと豆腐」──材料2つで作れる朝のクイックスープ4選
撮影・黒川ひろみ スタイリング・中村弘子 文・松本あかね
忙しくて食欲のない朝も何かお腹に入れておくと、体も頭も徐々に動き始め、いいスタートが切れるもの。そこで簡単にできてさらっと食べられるスープを有賀薫さんに教わった。
「睡眠中は汗をかくので、朝はたっぷり水分を摂りたいですよね。スープなら体も温まるし、ほどよく胃腸も刺激されるので、一日のスターターとしておすすめです」
使うのは2つの食材だけ。
「しっかり旨みの出る素材や味に特徴のある素材を組み合わせることで、出汁なしでも短い時間でおいしくできますよ」
さらにしっかり食べたい人向けに材料を加えたプラス1レシピも紹介。朝一杯のスープの効力を実感して。
[かにかま]と[卵]の茶碗蒸しスープ
ゆるい茶碗蒸しを出汁ごとするするといただくような喉ごし。卵液を濾すひと手間で、仕上がりがよりなめらかに。
【材料(1人分)】
卵…1個
かにかまぼこ…2~3本
白だし…大さじ1
【作り方】
1. 卵と白だしをボウルに入れ、水300mlを加えて混ぜる。味をみて、足りなければ白だし(分量外)で調え、茶濾しなどで濾して耐熱容器に入れる。
2. かにかまぼこを手で割いて加え、600Wの電子レンジに3分かける。いったん取り出してかき混ぜてから、さらに1分〜1分半、電子レンジにかける。ふるふるの状態になったら完成。
うどんを加えてボリュームアップ
かにかまぼこと一緒にゆでうどん1/2玉を入れて同様に作る。加熱時間は少し長めに。
[しらす]と[豆腐]のかみなりごはん
カルシウム、イソフラボン、たんぱく質。今欲しい栄養がしっかり摂れる。豆腐のかたまり感を残すため、混ぜすぎないこと。
【材料(1人分)】
木綿豆腐…小1個(100~150g)
しらす干し…大さじ1
ごま油…小さじ1~2
醤油…適量
ごはん…軽く1膳
刻みねぎ、刻みのりなど…各適宜
【作り方】
1. 豆腐はキッチンペーパーに包んで軽く水切りする。
2. 鍋にごま油を熱して豆腐を手で大きく崩し入れ、火を通す(混ぜない)。しらす干し、水120mlを加えて温める。
3. 汁ごとごはんにかけ、味をみて醤油をかけて食べる。刻みねぎや刻みのりをのせてもよい。
[納豆]と[トマト]の赤だし
意外な組み合わせのおいしさを発見して。トマトは最初に加熱しておくと酸味が和らぎ、赤味噌は少し煮込むと渋みが取れる。
【材料(1人分)】
納豆…1パック
トマト…1/2個
出汁…200ml
味噌(赤だし)…大さじ1 ※好みの味噌でよい
【作り方】
1. ざく切りにしたトマトを鍋に入れて火にかける。汁が出てきたら出汁を加える。
2. 沸騰したら味噌を溶き入れる。
3. 納豆を加えて混ぜる。
ごはんにかけて食べごたえを増す
温かいごはんにかけて一皿で朝食に。トマトは味噌との相性も抜群。
[ソーセージ]と[ピクルス]のスープ
東欧の旅で出合った発酵きゅうりのスープから発想した、体がしゃきっと目覚めるサワースープ。黒パンとどうぞ。
【材料(1人分)】
ソーセージ…2本
ピクルス…30g
顆粒コンソメ…ひとつまみ ※好みでなしでもOK
塩…少々
乾燥パセリ…(あれば)小さじ1/2
【作り方】
1. ソーセージとピクルスはななめ薄切りにして鍋に入れる。
2. 水300mlと顆粒コンソメを加えて中火にかけ、沸騰したら火を弱めて5分ほど煮る。
3. 味をみて、塩で調える。あれば乾燥パセリをふる。
『クロワッサン』1153号より
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