「トマトとパン」「鮭とじゃがいも」──材料2つで作れる朝のクイックスープ5選
撮影・黒川ひろみ スタイリング・中村弘子 文・松本あかね
忙しくて食欲のない朝も何かお腹に入れておくと、体も頭も徐々に動き始め、いいスタートが切れるもの。そこで簡単にできてさらっと食べられるスープを有賀薫さんに教わった。
「睡眠中は汗をかくので、朝はたっぷり水分を摂りたいですよね。スープなら体も温まるし、ほどよく胃腸も刺激されるので、一日のスターターとしておすすめです」
使うのは2つの食材だけ。
「しっかり旨みの出る素材や味に特徴のある素材を組み合わせることで、出汁なしでも短い時間でおいしくできますよ」
さらにしっかり食べたい人向けに材料を加えたプラス1レシピも紹介。朝一杯のスープの効力を実感して。
[トマト]の[パン]がゆ
パンをスープで煮込む、イタリア・トスカーナ地方の料理をアレンジ。パンから出る旨みに驚きます。トマトは完熟のものを。
【材料(1人分)】
トマト…1個 ※完熟のもの
パン…20g ※バゲットやパンの端の部分などが向く
おろしにんにく…少々
オリーブオイル…小さじ2
塩…ふたつまみ
胡椒…少々
粉チーズ…適宜
【作り方】
1. トマトはヘタを取り、ざく切りにする。
2. 鍋にオリーブオイルとおろしにんにくを入れて弱火で熱する。香りが立ったらトマトを加える。トマトからジュースが出てとろりとしたら、水200mlと塩を加えて煮立てる。
3. ちぎったパンを加えて1~2分煮込み、味をみて足りなければ塩(分量外)で調え胡椒をふる。好みで粉チーズをふる。
落とし卵で栄養価アップ
味付けを済ませてから、卵を落とし、蓋をして2分から2分半ほど煮込む。
[鮭]と[じゃがいも]のバタースープ
慌ただしい朝もほっこり。鮭から出る出汁とじゃがいもの素朴な旨みが溶け出したスープにまろやかなバターが味のまとめ役。
【材料(2人分)】
生鮭…2切れ
じゃがいも…中2個
おろしにんにく…少々 ※小指の先くらい
バター…10g
塩…小さじ1/2
胡椒…少々
【作り方】
1. じゃがいもは薄切りにして鍋に入れる。おろしにんにくと水600mlを加えて中火にかける。鮭は3~4つに切る。
2. 沸騰したら火を弱め、鮭も加え、じゃがいもがやわらかくなるまで12~15分煮込む。
3. 塩と胡椒で味を調え、皿に盛りつけ、バターを落とす。
[ちくわ]と[青のり]のとろみスープ
冷蔵庫に1本だけ残ったちくわがスープの主役になる。磯の香りを添えて、出汁いらずでお吸い物風の一品に。
【材料(1人分)】
ちくわ…1~2本
淡口醤油…小さじ2
片栗粉…小さじ2
青のり…小さじ1
【作り方】
1. ちくわを輪切りにして鍋に入れ、水300mlを加えて中火にかける。
2. 沸騰したら1~2分煮て、淡口醤油で味を調える。
3. 同量の水で溶いた片栗粉でとろみをつけ、青のりを加えて混ぜる。
[レタス]と[のり]のスープ
ちぎるだけ、包丁いらずで完成! レタスはスープの味を調えてから加え、火を通しすぎずシャキシャキした食感を残すのがコツ。
【材料(1人分)】
レタス…1枚
焼きのり…1/2枚
鶏ガラスープの素…小さじ1
塩…少々
白ごま…(あれば)少々
【作り方】
1. レタスは食べやすい大きさに手でちぎる。
2. 鍋に水300mlと鶏ガラスープの素を入れて煮立てる。塩で味を調え、レタスを加える。
3. のりを手でちぎって加え、あれば白ごまをふる。
サラダチキンでたんぱく質をプラス。
鶏ガラスープを作るとき、手で割いたサラダチキン1/3枚ほどを加える。
[豆腐]と[豆乳]のピリ辛スープ
台湾で食べる温かい豆乳の朝ごはんをイメージ。材料を容器に入れて電子レンジで温めるだけ。白だしの量は好みで加減を。
【材料(1人分)】
豆腐…小1個(100~150g)
豆乳…200ml
白だし…小さじ2~ ※白だしの濃度による
ごま油、ラー油…各少々
【作り方】
1. 手で大きめに崩した豆腐、豆乳、白だしを耐熱容器に入れる。
2. 600Wの電子レンジに2分半~3分ほどかける。充分に温まったら味をみて、足りなければ白だしで調える。
3. 器に盛り、ごま油とラー油をふる。
『クロワッサン』1153号より
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