しらいのりこさんが教えるレンジで絶品メインディッシュ──夏野菜の肉じゃが/豚となす、ピーマンの味噌炒め/鮭とレタスのレモン蒸し
撮影・伊藤徹也 スタイリング・久保百合子 文・熊坂麻美
火を使わず涼しく調理。洗いものも減る!
電子レンジで湯煎してつくる蒸し鶏(記事はこちら)が「超おいしくできた」ことから、レンジ調理の可能性に気づいたという、しらいのりこさん。
「レンジ=温めるというイメージですが、じつは煮物、炒め物、揚げ物なども、全く同じようにはいきませんが、充分おいしくつくれます。それもハイスペックな機種じゃなくて大丈夫。火を使わないから暑くならず、洗いものも減ってメリットばかり」
調理は基本的に、材料を混ぜてレンジで加熱するだけと手軽だが、食材や調味料の量、加熱時間など、きっちりレシピどおりにすることが重要。
「加熱時間は食材の重量で決まるため、できるだけスケールで量ってください。ひき肉や鶏もも肉、魚の切り身は、レンチンでも硬くなりにくいので、おすすめです」
使う道具
おすすめはガラス製の耐熱ボウルと、高温にも耐えるポリカーボネート製の割れない耐熱ボウル。食材を並べるときはお皿のほうがベター。耐熱皿は手持ちのものでOK。
夏野菜の肉じゃが
さっぱり塩味の夏らしい肉じゃがは、じゃがいもがほくほくで煮崩れもなし。水を少量ふりかけて、じゃがいもだけ先にあらかた熱を通しておくのがポイント。
【材料(作りやすい分量)】
じゃがいも…大2個(300g)
牛肉こま切れ…100g
玉ねぎ…1/4個(50g)
ミニトマト…6個
オクラ…2本
塩小さじ…1/2
みりん・酒…各大さじ1
【作り方】
1. じゃがいもは皮をむいてひと口大に切り、サッと洗う。耐熱容器に入れ、水大さじ2をふりかけ、ふんわりラップをして電子レンジで3分加熱する。
2. 玉ねぎはくし形切りに、牛肉は食べやすく切り分け、オクラは板ずりをして斜めに切る。ミニトマトはへたを取る。
3. 1に2と塩、みりん、酒を加えてなじませ、ふんわりラップをして電子レンジでさらに4分加熱する。
※加熱後、5分ほどおくと、味がよくなじむ。
豚となす、ピーマンの味噌炒め
加熱を2回に分けて途中でかき混ぜるひと手間で、食材にしっかり火を通して味をなじませて。豚バラ肉のコクとにんにくが効いて、ご飯もビールもすすむ!
【材料(作りやすい分量)】
豚バラ肉…100g
なす…3本(240g)
ピーマン…2個
片栗粉…小さじ1
A[味噌…大さじ2、砂糖・みりん・酒…各大さじ1、にんにくのすりおろし…小さじ1/2、ごま油…大さじ1]
【作り方】
1. 豚バラ肉は3cm長さに切り、片栗粉をまぶす。なすとピーマンは乱切りにする。
2. Aを混ぜ合わせる。
3. 耐熱容器に1を入れ、2を加えて混ぜ合わせ、ふんわりラップをして電子レンジで4分加熱する。サッと混ぜ、さらに4分加熱する。
鮭とレタスのレモン蒸し
あっという間にできる手軽さがうれしい。生鮭を使う場合は、両面に軽く塩をふって水気をふいてから加熱を。好みでぽん酢をかけてもおいしい。
【材料(2人分)】
甘塩鮭…2切れ(160g)
レタス…4枚
しめじ…1パック(100g)
レモンスライス…2枚
酒…大さじ1
【作り方】
1. 耐熱容器にレタスをちぎってのせ、その上に鮭を並べる。
2. しめじは石づきを落として小房に分ける。鮭の上にしめじとレモンをのせ、酒をふりかけ、ふんわりラップをして電子レンジで6分加熱する。
『クロワッサン』1147号より
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