物語のあるボトリングティーブランド「akari」で“飲めない日”にも彩りを
取材・文 甘利美緒
お酒が好きでも、ライフステージが変わると思うように飲めなくなるもの。かく言う私もその一人。40代になって更年期を迎えるとアルコールの許容量がガクンと減り、飲みたいのに飲んでも前ほど楽しめないジレンマを抱えていました。
そんな折に出合ったのが「akari」。
日本のいいものを巡るのが好きな中根亜里沙さんと、不妊治療や出産を経て「飲めない日をいたわる一杯」を作りたいと思うようになった渡邉明香さんがタッグを組んで生まれた、ボトリングティーブランドです。
商品名には、「まだあまり知られていない素材や作り手に“灯り”をあてて魅力を伝えたい」という想いと、「飲んだ人の心がふわりと“灯り”、穏やかで満たされる時を届けたい」という想いが込められているそうです。
商品を作る上でこだわるのは、丹精込めて無農薬で育てられた単一農園の茶葉を使い、水だけで仕上げること。初めて「ルビー烏龍茶スパークリング」を口にした時、なるほど! と膝を打ちました。烏龍茶の概念を超越した蜜のように甘く華やかな香りと、フルーティーな味わいが広がり、心地よい余韻が長く続いたのです。
聞くと、使用する茶葉は、本場の台湾で烏龍茶作りを一から学んだThe Tea Companyの渡邉拓哉さんが日本で作り上げた唯一無二のもの。
葉をかくはんする強度やタイミング、焙煎の火力などによって味と香りを探り、完成までに3年以上の時を費やしたそう。
また、シュワシュワとした炭酸はお茶のカテキンと結合すると苦味を感じやすくなることがありますが、同じくThe Tea Companyの茶師である田島庸喜さんの監修のもとで味を細かくチューニング。小ロットでボトリングするなど、妥協のない素材選び・製法にこだわり、この味わいを作り出しているのだとか。揚げ物や、味つけの濃い肉料理と組み合わせる食中茶としてもおすすめです。
もう一種、「ほうじ茶スパークリング」は、これまでのほうじ茶のイメージを覆す香りに満ちたティー。試飲会ではドライマンゴーとのペアリングを楽しみましたが、料理との相性で言うと、白身魚や巻き寿司と合わせるといいアクセントになりそう。
無農薬・無化学肥料栽培を追求する村上園の茶葉と、製茶の達人・山梨商店による日本の伝統技術“砂炒り焙煎”を掛け合わせて完成したその一杯は、はっとするほどの甘みを持ち合わせています。忙しい日々の中で、ほっと一息つきたい時に寄り添ってくれるでしょう。
食中茶や、大切な方への贈り物にも相応しい「akari」のボトリングティーは、現在、ECサイトで購入可能。アーティスト北本ちなみさんによる白バラの花が描かれたラベルと、お茶の花をモチーフにしたスペシャルボックスも素敵なので、これから人気に火が付く予感。ぜひ、早めにチェックしてみてください。
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