4つの仕組みに則りながら使いやすい台所を再生する、実践レッスン
台所は種々の道具が集う場所。ゆえに、つい無法地帯になりがちだが……。プロの技術が導く片づけの実録をここに! イラストレーターの大石さちよさんの家の片付けの悩みを整理収納コンサルタントの須藤昌子さんが解決します。
撮影・青木和義 イラストレーション・大石さちよ 構成&文・堀越和幸
いつか使うかもしれない、というのは悪魔の囁きだ。
「窮屈でもいいから使わないものも取っておく、というのももちろん選択の一つではあります」と須藤さん。
けれども大石さんはもっと快適に暮らしたかった。
「食器はワイヤーのカゴなどを導入してなるべく隙間なく収納できるよう工夫もしましたが、結果として使っているのは手前の食器ばかり」という大石さんに、須藤さんは
「空きを作らないのも出し入れを億劫にさせるので要注意です」と。
まずはふだん使って出しっ放しのものをしまうため、不要なものを手放す。仕組み1の不要なものを決めるという関門さえ越えれば、2〜4は技術的な努力で賄える(前ページ写真)
コンロに出ていたフライパンとやかんはコンロ下に居場所が決まり、混沌を極めていたシンク下の引き出しは、保存容器や仕切りの導入で上から一目で見渡せる食品庫に。
「さらに水切りカゴをやめて吸水クロスを導入し、まな板もラクに置けるようになりました」(須藤さん)
『クロワッサン』1138号より
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