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カリフォルニア旅の最初と最後は、ワンランク上のホテルで上質な時間を。

アメリカ・カリフォルニアのコーストラインには、一度は訪れたい魅力的なスポットが満載。サンフランシスコを起点にロサンゼルスまで南下していきながら、各地で出合った素晴らしいグルメや最高のホテル、美酒が体験できるワイナリーなどを、シリーズでご紹介します。

写真と文 斎藤理子

サンフランシスコからロサンゼルスまで、カリフォルニアのベストを楽しむリュクスな旅。

サンフランシスコ郊外にあるハーフムーン・ベイに建つリッツ・カールトンと、ビバリーヒルズのロデオ・ドライブに隣接するビバリー・ウイルシャー・フォーシーズンズ。カリフォルニアを代表する二つのホテルは、旅の始まりと終わりに必ず泊まってみたい名ホテル。極上のおもてなしが体験できます。

カリフォルニア旅の最初と最後は、ワンランク上のホテルで上質な時間を。

景勝地ハーフムーン・ベイを一望するリッツ・カールトンで心の底からリラックス。

サンフランシスコ国際空港から車で約1時間。風光明媚なハーフムーン・ベイの海を見下ろす崖の上にある《リッツ・カールトン・ハーフムーン・ベイ(The Ritz-Carlton, Half Moon Bay》は、カリフォルニアでも大人気のリゾートホテルです。シックなベージュを基調としたコロニアル風の低層な建物は周りの風景に違和感なく溶け込み、2023年に全面リニューアルした客室が心地よい滞在を約束してくれます。

ゴルフ好きなら誰でも知っている、2つの美しいチャンピオンシップ・ゴルフコースが併設されているので、そこでのプレイを目的にステイする人も多いけれど、ただ海を眺めてぼーっとしたり海岸線を散歩したり、ひたすらリラックスするのが何よりも最高の時間。夕方になったら、ぜひ海に向かって開けた《オーシャンテラス》へ。グラスワインを片手に雄大な太平洋に沈んでいく夕陽を眺める時間は、至福のひと言です。ファイアーピットがあるので、寒い日でも大丈夫。テラスが夕日に赤く染められていく中で、ゆっくりとアペリティーボを楽しめます。

ホテル全景と《オーシャンテラス》。手前には広大な太平洋が開けている。
ホテル全景と《オーシャンテラス》。手前には広大な太平洋が開けている。
《リッツ・カールトン・ハーフムーン・ベイ》エントランス。ヨーロッパのマナーハウスのような佇まい。
《リッツ・カールトン・ハーフムーン・ベイ》エントランス。ヨーロッパのマナーハウスのような佇まい。
眼前に海が広がる《オーシャンテラス》。各種ドリンクとシーフード中心の料理が楽しめる。もちろんドリンクのみでもOK。ここでの屋外結婚式も大人気。
眼前に海が広がる《オーシャンテラス》。各種ドリンクとシーフード中心の料理が楽しめる。もちろんドリンクのみでもOK。ここでの屋外結婚式も大人気。
海に突き出すような位置にあるテラス席はすぐに埋まってしまうので、早めに着席がおすすめ。《オーシャンテラス》12時〜18時(金・土・日11時〜18時)。
海に突き出すような位置にあるテラス席はすぐに埋まってしまうので、早めに着席がおすすめ。《オーシャンテラス》12時〜18時(金・土・日11時〜18時)。
暖炉のあるラグジュアリー・スイート。暖炉のある部屋、テラスにファイヤーピットがある部屋などいろいろなタイプの部屋がある。オーシャンビューの部屋は居ながらにして絶景が楽しめる。
暖炉のあるラグジュアリー・スイート。暖炉のある部屋、テラスにファイヤーピットがある部屋などいろいろなタイプの部屋がある。オーシャンビューの部屋は居ながらにして絶景が楽しめる。
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ホテル全景と《オーシャンテラス》。手前には広大な太平洋が開けている。
《リッツ・カールトン・ハーフムーン・ベイ》エントランス。ヨーロッパのマナーハウスのような佇まい。
眼前に海が広がる《オーシャンテラス》。各種ドリンクとシーフード中心の料理が楽しめる。もちろんドリンクのみでもOK。ここでの屋外結婚式も大人気。
海に突き出すような位置にあるテラス席はすぐに埋まってしまうので、早めに着席がおすすめ。《オーシャンテラス》12時〜18時(金・土・日11時〜18時)。
暖炉のあるラグジュアリー・スイート。暖炉のある部屋、テラスにファイヤーピットがある部屋などいろいろなタイプの部屋がある。オーシャンビューの部屋は居ながらにして絶景が楽しめる。

《リッツ・カールトン・ハーフムーン・ベイ》のメインダイニングは『ナヴィオ(Navio)』。

素晴らしい太平洋ビューを背景に、洗練されたカリフォルニア料理が楽しめます。食材の80%は地元北カリフォルニア産。地産地消になるべく近づけるべく、エグゼクティブ・シェフのフランシスコ・シモンさんはじめスタッフが生産者と密な関係を築き、最高の食材をベストな状態で提供しています。ベイエリアならではの地元産シーフードを使ったシモンシェフの料理は、ここでしか体験できない美味です。

そして、前の晩に多少ワインを飲み過ぎたとしても、絶対に食べるべきなのがここの朝食。

朝食は、『コンサーバトリー(The Conservatory)』という天井から床までがガラス張りのカジュアルなレストランで。最高のオーシャンビューを眺めながら、まずは焼きたてのクロワッサンや香り高いコーヒーで体が目覚めていきます。メインはベジタリアンメニューからフルアメリカンブレックファーストまで豊富なラインナップ。アボカドトーストや、オーバーナイトオーツといった、いかにもカリフォルニアらしいメニューもあります。おすすめは、オランデーズソースが絶品のエッグ・ベネディクト。ボリュームはありますが、美味しいのでペロリといけちゃいます。1日の始まりにふさわしい、極上朝食をぜひ体験してください。

ベルギー・ワッフル、ホイップクリームとベリー添え。28ドル。『コンサーバトリー』7時~11時、12時~15時、17時~22時
ベルギー・ワッフル、ホイップクリームとベリー添え。28ドル。『コンサーバトリー』7時~11時、12時~15時、17時~22時
エッグ・ベネディクト・フロレンティーン ベーコン、ほうれん草、アスパラガス、マッシュルーム添え。32ドル。
エッグ・ベネディクト・フロレンティーン ベーコン、ほうれん草、アスパラガス、マッシュルーム添え。32ドル。
レストランのエントランス。5つ星ホテルながらも、開放的なくつろぎの雰囲気にあふれている。
レストランのエントランス。5つ星ホテルながらも、開放的なくつろぎの雰囲気にあふれている。
《オーシャンテラス》の夕景。大海原に日が沈んでいき周囲の色彩が徐々に変わる景色や、日没後のマジックアワーの色彩も素晴らしい。
《オーシャンテラス》の夕景。大海原に日が沈んでいき周囲の色彩が徐々に変わる景色や、日没後のマジックアワーの色彩も素晴らしい。
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ベルギー・ワッフル、ホイップクリームとベリー添え。28ドル。『コンサーバトリー』7時~11時、12時~15時、17時~22時
エッグ・ベネディクト・フロレンティーン ベーコン、ほうれん草、アスパラガス、マッシュルーム添え。32ドル。
レストランのエントランス。5つ星ホテルながらも、開放的なくつろぎの雰囲気にあふれている。
《オーシャンテラス》の夕景。大海原に日が沈んでいき周囲の色彩が徐々に変わる景色や、日没後のマジックアワーの色彩も素晴らしい。

《リッツ・カールトン・ハーフムーン・ベイ(The Ritz-Carlton, Half Moon Bay》
https://www.ritzcarlton.com/en/hotels/hafrz-the-ritz-carlton-half-moon-bay/overview/

ビバリーヒルズの5つ星ホテルで、カリフォルニア料理の素敵なランチを。

サンフランシスコから南下してきたカリフォルニアハイウェイ1号線の旅の終点はロサンゼルス。着いたら、まずはビバリーヒルズで美味しいランチを。目的地はビバリーヒルズのウィルシャー・ブルーバードに建つフォーシーズンズホテルの《ビバリー・ウィルシャー(Beverly Whlshire A Four Seasons Hotel)》。有名なロデオドライブとの交差点という絶好のロケーションにあり、高い天井とアールデコ調のインテリアが高級感を漂わせています。

1928年創業の《ビバリー・ウィルシャー》は、数多くのロイヤルやセレブリティをゲストとして迎え入れてきました。さまざまな映画のロケ地でもあり、なかでも「プリティ・ウーマン」の中心的なロケ地として有名です。創業以来何回かのリノベーションを重ねたホテルは、2022年の大規模な改装を経て、古いハリウッドの伝統を残しつつ、現代的で洗練されたホテルに生まれ変わりました。

《ビバリー・ウィルシャー・フォーシーズンズ・ホテル》外観。
《ビバリー・ウィルシャー・フォーシーズンズ・ホテル》外観。
エントランス・ホール。高い天井、豪華なシャンデリア、アールデコ調の装飾など高級感たっぷり。
エントランス・ホール。高い天井、豪華なシャンデリア、アールデコ調の装飾など高級感たっぷり。
スワロフスキークリスタルで作られたシャンデリア。重さは720ポンド(約330kg)、価格は3万5千ドル以上。
スワロフスキークリスタルで作られたシャンデリア。重さは720ポンド(約330kg)、価格は3万5千ドル以上。
ビバリーヒルズのサインが可愛い街角。
ビバリーヒルズのサインが可愛い街角。
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《ビバリー・ウィルシャー・フォーシーズンズ・ホテル》外観。
エントランス・ホール。高い天井、豪華なシャンデリア、アールデコ調の装飾など高級感たっぷり。
スワロフスキークリスタルで作られたシャンデリア。重さは720ポンド(約330kg)、価格は3万5千ドル以上。
ビバリーヒルズのサインが可愛い街角。

《ビバリー・ウィルシャー》のメインダイニングは、ロデオドライブを見下ろすパティオ席が大人気の《ブルバード(The BLVD)》。ロデオドライブを眺めながら食事が楽しめるパティオがあるのは、ビバリーヒルズでもここだけ。毎日大盛況のカリフォルニア料理のオールデイダイニングです。

メニューは幅広く、冷えたシャンパンと一緒に味わいたいシーフードプラッターや新鮮そのものの生牡蠣もあります。軽く済ませたいなら、地元のサンタモニカ・ファーマーズマーケットから調達される濃厚な味の新鮮野菜を使った好みのサラダを。サラダにはチキンやサーモン、ロブスター、ステーキなどがトッピングできるので、バランスよくしっかり食べたい時にもおすすめです。

サンドイッチの種類も豊富で、ステーキやフライドチキンなどを挟んだものもあり、サンドイッチとはいえメインディッシュになるものも。ビーガンメニューも色々あり、多様な食嗜好に対応しています。食通も足繁く通う《ブルバード》では、王道カリフォルニア料理の魅力を堪能することができます。

ダンジネス・クラブケーキ、ヨーグルトソース。46ドル。つなぎが少なく、蟹の身がぎっしり。
ダンジネス・クラブケーキ、ヨーグルトソース。46ドル。つなぎが少なく、蟹の身がぎっしり。
グリルした海老をトッピングしたシーザース・サラダ。30ドル。海老の香ばしさとロメインレタスが合う。
グリルした海老をトッピングしたシーザース・サラダ。30ドル。海老の香ばしさとロメインレタスが合う。
パンプキンペスト・ブッラータ。ブッラータとチェリートマト、スイカ、キュウリ、コリアンダーのサラダ。28ドル。炙ったスイカの燻香がブッラータの味わいを引き立てる。
パンプキンペスト・ブッラータ。ブッラータとチェリートマト、スイカ、キュウリ、コリアンダーのサラダ。28ドル。炙ったスイカの燻香がブッラータの味わいを引き立てる。
キヌア、ローストフェンネル、ザクロのタブレ26ドル。カリフォルニアらしい食材の組み合わせ。
キヌア、ローストフェンネル、ザクロのタブレ26ドル。カリフォルニアらしい食材の組み合わせ。
右/ロッキーロード・マカロン。アイスクリームサンドイッチ。 19ドル。左/ラズベリー&ピスタチオクリームパフ19ドル。デザートはアメリカンサイズだが、繊細な味わい。
右/ロッキーロード・マカロン。アイスクリームサンドイッチ。 19ドル。左/ラズベリー&ピスタチオクリームパフ19ドル。デザートはアメリカンサイズだが、繊細な味わい。
オリジナルカクテルも豊富でどれも美味しい。正面に並ぶ建物の通りがロデオドライブ。
オリジナルカクテルも豊富でどれも美味しい。正面に並ぶ建物の通りがロデオドライブ。
レストラン《ブルバード》エントランス。手前がパティオ席。
レストラン《ブルバード》エントランス。手前がパティオ席。
《ブルバード》室内。こちらは重厚なインテリア。
《ブルバード》室内。こちらは重厚なインテリア。
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ダンジネス・クラブケーキ、ヨーグルトソース。46ドル。つなぎが少なく、蟹の身がぎっしり。
グリルした海老をトッピングしたシーザース・サラダ。30ドル。海老の香ばしさとロメインレタスが合う。
パンプキンペスト・ブッラータ。ブッラータとチェリートマト、スイカ、キュウリ、コリアンダーのサラダ。28ドル。炙ったスイカの燻香がブッラータの味わいを引き立てる。
キヌア、ローストフェンネル、ザクロのタブレ26ドル。カリフォルニアらしい食材の組み合わせ。
右/ロッキーロード・マカロン。アイスクリームサンドイッチ。 19ドル。左/ラズベリー&ピスタチオクリームパフ19ドル。デザートはアメリカンサイズだが、繊細な味わい。
オリジナルカクテルも豊富でどれも美味しい。正面に並ぶ建物の通りがロデオドライブ。
レストラン《ブルバード》エントランス。手前がパティオ席。
《ブルバード》室内。こちらは重厚なインテリア。

ザ・ブルーバード・レストラン(THE Blvd)
https://www.theblvdrestaurant.com

ビバリー・ウイルシャー・ア・フォーシーズンズホテル
https://www.fourseasons.com/beverlywilshire/?_gl=1*1xcmmwn*_gcl_au*MzY2MjQ2ODYwLjE3MzkxNjM0NTg.

【協力】
カリフォルニア観光局
Visit California
https://www.visitcalifornia.com/jp/

モントレー・カウンティ観光局
See Monterey
https://www.seemonterey.com

ビバリーヒルズ観光局
Beverly Hills Conference & Visitors Bureau
https://lovebeverlyhills.com

  • 斎藤理子

    斎藤理子 さん (さいとう・りこ)

    フードジャーナリスト

    雑誌編集者を経てロンドンなど海外に長年住み、その間世界各国を食べ歩く。現在は国内外の生産者から三つ星シェフ、立ち飲みまで広く取材し執筆。著書に「イギリスを食べつくす」(主婦の友社)、「隣人たちのブリティッシュスタイル」(NHK出版)など。編著に『アル・ケッチァーノ』奥田政行シェフの連載をまとめた「田舎のリストランテ頑張る」(マガジンハウス)。2011年英国政府観光庁メディアアワード受賞。やまがた特命観光・つや姫大使。

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