俳優・染谷将太さん「歌麿はきっと、ひとの心が分かる絵師。だから内面からにじみ出る美を描くことができたんじゃないのかな」
撮影・文:クロワッサンオンライン編集部
横浜流星さんの音声ガイド、東博名物・展示品のぬいぐるみもぜひチェックを!
染谷将太さんは大河ドラマに、蔦屋重三郎・通称蔦重にその才能を見出される天才絵師・喜多川歌麿として出演予定。このほど同展の広報アンバサダーに就任、先日行われた報道発表会で歌麿や蔦重への思いを語りました。
――展覧会に先立って、歌麿の作品を鑑賞されたと伺っています。どのようなことを感じましたか?
「浮世絵はこれまで本や複製画で観たことはありましたが、実際に生で観たのは初めて。シンプルに、身近に感じました。生で観ると、描いた絵師の気持ちが作品に込められていることがよくわかり、とても身近に感じられる。現在と地続きの過去に、本当に存在した人が描いたんだな、世界が繋がっているんだな…と感動しました」
――今回は、江戸のメディア王・蔦屋重三郎に関わりの深い展覧会です。染谷さんは蔦重という人物にどのような印象を持っていますか?
「人間力があって、人と人を繋げていく力がある方だと思います。ただ明るくていい人ということではなく、自分の人間らしい部分を包み隠さず人にぶつけていく。本当にエネルギーが強い方なのだろうと」
――ご自身が演じる喜多川歌麿とはどういう人物だと捉えていますか?
「作品を、自分がこれから演じるという気持ちで観たうえで想像すると、人の痛みがわかる方なんじゃないかなと思いました。悲しみや悩みを抱えているモデルが目の前にいたら、同じ感情を自分の中で起こしながら筆を持っていたんじゃないかと。きっと人の気持ちを自分に同調できるから、ああいう作品が作れる。それはすごいことだと…。だから人の表面的な美しさでだけでなく、内面からにじみ出る美を筆に乗せて表現することができたんじゃないかと想像しています」
特別展『蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児』では、さらに横浜流星さんが音声ガイドナビゲーターとして就任。会場には数多くの浮世絵の名品や平賀源内作の「エレキテル」の展示に加え、大河ドラマで使用された江戸の街のセットも登場。蔦重の声のナビゲートでお江戸を歩くことができますよ。東博名物、展示品のぬいぐるみなどグッズも大充実。お得な前売りチケットは2月3日(月)から発売です。
オリジナルグッズ「三代目大谷鬼次の江戸兵衛 ぬいぐるみ(大)」を持つ染谷将太さん。世界的に評価の高い重要文化財、東洲斎写楽が描いた大判錦絵をモチーフにしています。染谷さんが持っている大サイズは全高約60cm。3サイズ展開予定。