介護サポートの心強い味方！最新“清潔”ケアグッズ・カタログ

介護グッズは進化している。かつては子どものおもちゃであったマジックハンドが専用のケア用品として復活していたり、ベッドの上で体を洗身できる最新テクノロジーの機器が現れたり。

「あれば介護をする側もされる側もラクですし、選ぶのも楽しいというのが昨今のケアグッズ界隈の印象です」

と語るのは、94歳の母親を介護しながら暮らす介護・福祉系ライターの浅井郁子さんだ。自身もヘルパーの資格を持つ浅井さんは、プロの目線からこんなアドバイスをしてくれた。

「物によって介護保険を利用できるので、事前に調べておきましょう。そして取り入れる時は、できれば理学療法士やケアマネジャーに使い方や適正を相談すると間違いがないはずです」

最新情報をさっそくチェックしていこう。

気軽に足湯が楽しめる専用のバケツ。「入浴が難しくなっても足を清潔にするとリラックス効果が得られるので高齢者には大切です」（浅井郁子さん）。アロマオイルを垂らせばちょっとしたエステ気分も。色はアイボリーとピンクが。

要介護者を寝かせたまま、ベッドを濡らさず汚さず、まるでシャワーを浴びたように体をきれいにしてくれる画期的な洗身用具が登場。その秘密は水を噴射しながら同時に吸い取るという独自の仕組みにあり。介護をする側、受ける側、どちらの負担も軽減。

空気を入れて膨らませ、寝たまま髪を洗うことができるコンパクトな洗髪器。「寝たきりの高齢者の洗髪は本当に一仕事なので、バケツなどにお湯を汲んで専用のボトルで洗えるのは大変便利」。ネック部のフィット感もうれしい。

しものお世話などに欠かせないポリエチレン手袋でもこちらは肘の上までをカバーする全長約60cmのロングタイプ。内側はエンボス加工（凹凸あり）でズレ防止、外側は凹凸がなく、不快感を軽減。高齢者の入浴のサポートや体の清拭時に。

椅子や送迎車のシートに敷き、汗や失禁などから座面を守る高反発の座布団。表面とクッションには通気性に優れた「ダブルラッセルメッシュ」を使用し、裏面のポリウレタン素材が浸水汚れを防ぐ。汚れたら丸洗いできるのもうれしい。

肌触りや防水性を考え抜いた3層構造のシーツ。「オムツを使う高齢者には、あると何かと安心です。毎日使うものなので洗える点もありがたい。母も使っています」。〝耐熱〞と謳っているのは、電気敷き毛布、乾燥機にも対応するから。

手先が使えない場合に重宝するお尻拭き専用棒。先端の凹み（写真右下部分）にペーパーをはさんで巻き付け、使用後は手元側のボタンを押すと中央部が膨らんでペーパーが外せ、手と同じような感覚で拭き取れる。「トイレは自分でという人は多いのでこれは便利」。

「高齢者は筋力が弱くなると立ち上がるのが難儀になります。なのでこの手の高さを補う便座があると、負担なく立ち上がれます」。取り付けも置くだけという手軽さ。膝の痛みで深く座れない人にも。

最近は各地方自治体などで“介護予防”の取り組みを行うところが増えている。

「介護状態に入るのを少しでも遅らせるためにごく軽度の運動を指導するというもので、うちの母もテレビを見ながら足裏でテニスボールを転がしています」

下の写真は手指の筋力を鍛えるための「セラパテ」。こちらも“ながら”でできる。

「握力が落ちるとペットボトルが開けづらくなる。そんな方におすすめです」