資格に語学にITスキルーーいくつになっても学び続けたい!
イラストレーション・いいあい 文・吉川明子
学ぼうと挑戦する過程も強みになる
近年、リスキリングや生涯学習といった言葉がよく聞かれるようになってきた。少子高齢化による人材不足や、定年延長などに伴い、50代以降の学び直しやキャリアアップを促す流れがある。
「一昔前は、年齢が就職や転職の壁になることもありましたが、いまは採用する側も、やる気や人柄に注目する傾向にあります。年齢ならではの人生経験はありつつ、新しい知識への好奇心もある。年下から教わることを嫌がらない、いろいろな年代の人とも協調できて偉そうにしないなど、年齢が持つイメージを良い意味で裏切ってくれる人を企業も歓迎します」
そう話すのは、キャリア・デベロップメント・アドバイザーのいぬかいはづきさん。特に、50代以上の女性は、本当はいい素質がたくさんあるのに、本人がそれに気づいていないことが多く、もったいないと指摘する。
「人生で経験したことに無駄はありませんし、資格がなくても取ろうとする過程や学び自体に価値があり、アピールポイントになり得ます」
また、50代からの学びは必ずしもキャリアアップのためだけではない。
「子育てが一段落し、働いている人も今後の人生を考えるのが50代。この時期は学び直しの好機です。趣味的な学びでも、人との出会いがあり、それが宝物になるかもしれません。それに、この歳だからわかる、学ぶこと自体の喜びが得られるはずです」
近年は学ぶための手段がたくさんある。興味のある資格や学びが見つかったら、まずはYouTubeやインターネットなどで、無料で勉強できるものや、自治体が主催している安価な講座、オンライン講座などを探してみよう。
「高いお金を払って学校に行くことにしても、実際に学び始めてからミスマッチに気づくこともあります。今は手軽に学べる選択肢がたくさんあるので、まずはお試し気分で始めてみて、手応えを感じてから本腰を入れましょう」
「生涯学習のユーキャン」 50代女性に人気の講座
1位
子ども発達障がい支援アドバイザー
2位
調剤薬局事務
3位
心理カウンセリング
4位
登録販売者
5位
ファイナンシャルプランナー(FP)
6位
医療事務
7位
食生活アドバイザー(R)
8位
介護事務
9位
マイクロソフト オフィススペシャリスト(MOS)
10位
整理収納アドバイザー
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