死んだ後の住処も選べる時代になった。人生の終わり方について話そう。
血縁関係が希薄になりつつある時代、仲間やペットと納骨されることができる社会になってきました。
撮影・高橋マナミ 文・神舘和典
死んだ後の住処も選べる時代になった。
古典的な石材のお墓、樹木葬、納骨堂、海洋散骨、宇宙葬、土葬……。今はさまざまな埋葬があり、好みで選ぶことができる。どんな宗教でも入れるお墓もあれば、籍の入っていない内縁関係でも一緒に入れるお墓も、ペットと一緒に眠れるお墓もある。布川さん主宰の「スノードロップ」は血縁のない女性同士が一緒に弔われる共同墓を運営している。
女性専用墓
女性のためのお墓。一人でも、気の合う友だち同士でも、グループでも、女性ならば血縁がなくても入れる埼玉県比企郡鳩山町の共同墓。淡いピンクを基調としたアートが美しい。夫の実家のお墓に入りたくないというケースを中心に希望者が増えている。
樹木葬
樹木や花の下に納骨する墓が樹木葬。細かく粉骨化することが多く、少ない面積で済む。石を購入する必要もないので、費用も抑えられる。筒に入れて埋葬することが多く、土に還るイメージを持つことができる。
ペットと入れるお墓
樹木葬を中心に、愛犬や愛猫と一緒に入れる墓地が求められている。墓地によってはモニュメントの飼い主の名前の隣にペットの名前も入れられる。馬や牛のようにサイズの大きな動物は面積が必要なので霊園に相談が必要。
『クロワッサン』1128号より
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