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「韓国書籍専門店「チェッコリ」店主」金承福さんが手みやげに推薦!『RoZi coffee』の「薬菓」

撮影・青木和義 文・梅原加奈

懐かしさが詰まった、シナモン香る韓国の伝統菓子。

新大久保のメインストリートから1本入った路地にある隠れ家カフェ。アーモンドプードルと発酵バターを生地に使用した薬菓と薬菓サンドが話題。写真左が薬菓各250円。右の薬菓サンドはピスタチオ、チョコレート、ナッツの3種あり各620円。
新大久保のメインストリートから1本入った路地にある隠れ家カフェ。アーモンドプードルと発酵バターを生地に使用した薬菓と薬菓サンドが話題。写真左が薬菓各250円。右の薬菓サンドはピスタチオ、チョコレート、ナッツの3種あり各620円。

東京・神保町で韓国文学の“今”を日本に届ける書店『チェッコリ』を営む金承福さん。韓国と日本を行き来する日々を送るが、韓国らしさが伝わりおすすめなのが、“薬菓(ヤックァ)”だという。

「小麦粉にごま油、はちみつ、シナモンなどを混ぜた生地を油で揚げ、甘いシロップに漬けた伝統菓子です。いま韓国で再注目されていて、モダンな韓菓(ハングァ)のお店が増加中。見た目もお花の形で愛らしく、シーンに合わせ気軽に渡せる手みやげとして人気です。私も韓国出張のたびに買ってくるんですよ」

サイズも、ボリューム感あるものからひと口のものまで展開豊富。金さんは、個包装のミニ薬菓を来客にサービスで渡すこともあるそう。日本でもオンラインや韓国食材スーパーなどで手に入るが、今回紹介するのは、新大久保の韓国スタイルのカフェ『RoZi coffee』のもの。手作り菓子が好評のお店だ。

「食べたら昔ながらの薬菓の味。クリームをサンドしたものなど独自のアレンジも。伝統菓子が今風に進化しているのも面白いですね。いわゆる薬菓は素朴な味で日本のみなさんも懐かしく感じるはず」

金さんが手みやげを選ぶときに大事にしているのは、そんな“共感”だという。

「流通が発達した今、ここじゃないと手に入らない、というものは少ない。だったら自分らしいストーリーを伝えられるアイテムを選ぶのが面白い。たとえば、韓国のコンビニの定番菓子『エースクラッカー』は、現地では50年変わらないロングセラーで、よく買って帰るもののひとつ。日本の出版社などに持っていき、幼少期のエースクラッカーの思い出を語りながら『自分たちも、こんなふうに長年愛されるものを作りたいんです』と伝えて会話の糸口にしたり。手みやげは相手との大切なコミュニケーションツールになるものだと思います」

「韓国書籍専門店「チェッコリ」店主」金承福さんが手みやげに推薦!『RoZi coffee』の「薬菓」

●RoZi coffee(ロジ コーヒー)
東京都新宿区大久保2・32・6 
TEL.03・3209・4567 
営業時間:11時〜19時(土曜〜21時)、無休。

  • 金承福

    金承福 さん (キム・スンボク)

    韓国書籍専門店「チェッコリ」店主

    2007年、出版社クオンを立ち上げ、2015年に韓国語書籍を専門に扱う『チェッコリ』を開店。日韓の出版仲介をし、韓国文学ブームの立役者として知られる。インスタグラム@chekccori

『クロワッサン』1128号より

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