「裏」「中」「隅」「洗えない物」。見落としがちな所を徹底攻略。
撮影・天日恵美子 文・中嶋茉莉花
カーテンフック
砂ぼこりや結露によるカビの温床。フックもレールも真っ黒かも!?
窓を開ける時間が長くなると、汚れが目立つようになるカーテンまわり。「カーテンを洗う際、カーテンレールは掃除しても、ランナー側はそのままという方が多い。マイクロファイバークロスで拭い、ブラシで磨くだけで、見違えるようにきれいになります」。レールにつけたままでも掃除できる。
1.カーテンを取り外し、レール全体をアルカリ電解水を浸み込ませたマイクロファイバークロスで拭う。手のひらにクロスを広げランナーとフックを握るようにのせ、アルカリ電解水を吹きかける。サッシブラシで磨き、クロスで拭き取る。
2.汚れがひどい場合はカーテンフックを外し、中性洗剤をつけたサッシブラシで汚れをかき出す。洗い流してマイクロファイバークロスで拭き上げる。
蛇口の裏
水垢を取り除いて終わりでは不充分。シャワー孔の洗浄や除菌まで行う。
水垢やべたつきを拭き取ることはしていても、水の注ぎ口の除菌まではしていないという人は多いのでは。「食器洗い時の跳ね返りなどで案外汚れがつきやすい場所。ヌメリやこびりつきを拭ったら、ビニール袋を使い、漂白剤を溶かした水に浸けて除菌しておくと、安心して使用できます」
1.ゴム手袋をした指で蛇口を軽くこすり、汚れを磨き取る。水垢がひどい場合は、専用の洗剤をスポンジにつけてこすり落とし、よく洗い流す。シャワー孔の詰まりが気になる場合は、新品の歯ブラシをそっと当ててかき出す。
2.蛇口の先端に泡タイプの台所用漂白・除菌洗剤を吹きかける。ビニール袋で蛇口の先を覆い、端と端を縛り、マスキングテープなどで留める。
そっと栓をひねり、袋内に少量の水を溜める。
そのまま2~3分浸け置く。ビニール袋を外し、数分水を出しっぱなして、洗剤を洗い流す。
洗濯パン
手が届かない洗濯機下の奥は長い棒を使ってアプローチ!
洗濯機下部はほこりの温床エリア。湿気も籠りやすいから放っておけばカビが生える可能性があると櫻井さんは指摘する。「手が届かないからと諦めていました」という井上さんに、「工夫して、取れるほこりだけでも拭っておくと安心。べたつきが一気に取れるアルカリ電解水が有効です」とアドバイス。
1.湿らせたマイクロファイバークロスにアルカリ電解水を吹きかける。突っ張り棒や指差し棒など棒状の、アルカリ電解水がついても影響がないものの先に巻き付ける。クロスが落ちないよう手を添えながら洗濯パンの奥まで差し込み、左右、奥から手前へと動かしほこりをかき出していく。
壁と洗濯機のすき間のほこりも同様にかき出す。手が届く範囲の汚れは、マイクロファイバークロスでよく拭き取る。
2.洗濯機の脚が乗っているあたりに凹凸がある場合には、サッシブラシを溝に沿って動かし汚れをかき出す。
ペーパーホルダー
白い塵が散り積もり、中は真っ白!かき出して吸引し、奥も裏も一掃。
櫻井さん曰く「ここを掃除している人はほぼいないと思います」というペーパーホルダーの内側。あらためて見てみると、真っ白で井上さんもびっくり。「トイレットペーパーがカラカラと回るたび、粉塵が散っているといわれれば当然ですよね。気づきませんでした」。掃除機も使って隅々まで掃除を。
1.トイレットペーパーを取り外し、ホルダーの上蓋の内側、設置面、折れ曲がり式アームの裏側や付け根部分などに積もったペーパーの粉塵を、スティックスポンジを使い、かき出す。
2.ノズルブラシを装着した掃除機で吸い取り、マイクロファイバークロスで拭き上げる。
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