清潔なお風呂を持続可能にするためのお役立ちの3コラム。
撮影・青木和義 イラストレーション・浅妻健司 構成&文・堀越和幸
排水口のあのピンクのぬめりの正体は何?
あのヌルッとしたのがあるからなかなか重い腰が上がらない。するとヌルヌルはさらに増殖していく。
「ピンク色のぬめりの正体は酵母の一種でロドトルラと言います。石鹼カスや皮脂を養分にしながら繁殖します」
掃除は中性洗剤で洗い流す。
「一度きれいにしたら、最近は排水口に置いておくだけでぬめり予防ができるガード剤も市販されているので、そういうものを取り入れるといいでしょう」
排水口に置くだけで、有効成分がぬめりを予防。
揮発性のワサビの辛味成分の働きで水を流さなくても常にぬめりやカビを防止してくれる。
黒カビが生えやすい条件を知る。
南野さんによれば黒カビの生えやすい三大条件は以下のとおり。
20〜30度の温度、80%以上の湿度、そしてカビの栄養となる汚れだ。
「栄養とは皮脂や石鹼カスやホコリなどです。これらを黒カビは好みます」
そうならないためにも、一度きれいにしたお風呂は使用後にシャワーで軽く流すと、きれいな状態がより長持ちする。
「秘訣はお湯で流したら水シャワーで温度を下げてあげること。その後にしっかり乾燥を心がけることも大切です」
「銀イオン」の煙で浴室全体の黒カビ原因菌を除菌。2カ月間カビの発生を防ぐ。
水を入れて置いておけば、除菌成分の煙が浴室のすみずみまで届きカビの元を退治。8週間ごとの使用がおすすめ。
蛇口を曇らせる水アカの正体は?
知らず知らずのうちに蛇口や鏡をどよんと曇らせる水アカ。そもそも水アカとは何なのか?
「水道水をそのまま放置しておくと水分が蒸発してミネラル成分だけが残りますが、水アカはそのミネラル成分、具体的にはカルシウムです」
こちらもなるべく溜めないお風呂の使い方を習慣づけたい。
「お風呂を使い終わったら、その都度蛇口部分や鏡をサッと乾拭きしてください。これだけでかなり違うはずです」
『クロワッサン』1128号より
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