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本当に短時間でできる美味しい煮込み【編集部こぼれ話】

11月9日発売の『クロワッサン』1129号「加熱15分以内の軽い煮込み」特集号のこぼれ話をお届けします。

撮影で感動、自分でおさらいして2度めの驚き

50歳を超えたころ、わたくし本当に実感しました。身体のバッテリー、電池容量が完全にゼロになるという日がある。わかっています、古いスマホ同様、カラダの経年劣化です。それでも、いいえだからこそ、身体によくて美味しいものを食べて自分自身をケアしたい。秋も深まってきたから温かいものでホッとしたいな。でも他に誰も作ってくれないので自分で作るわけですが、この号の撮影は、まさにそんな日々を救うものでありました。

担当したのは市瀬悦子さんの「重ね煮」と、樋口直哉さん・有賀薫さんの「煮込みに最適な鍋はどれ?対談」です。「重ね煮」は、たっぷりの野菜と下味をつけた肉や魚を順番に重ねて数分火にかけるだけで味がしみしみの美味しい煮込みができあがる、というレシピ。「煮込み鍋対談」は、おふたりが愛用の鍋を使って、こちらも数分だけ火にかけて絶品の一皿を仕上げるというライブ感いっぱいの撮影でした。

どちらの撮影でも、先生がたが美味しい料理を驚くほど短時間で作ってくれました。本当に加熱時間は15分以下、むしろ10分以下がほとんどです。「でもこれって料理家の先生だから手早いのかも?」と思った私はいただいたレシピで実際に自宅で作ってみました。

市瀬さんの「豚肉と小松菜、パプリカの春雨煮」、樋口さんの「ハンバーグときのこのクリーム煮」です。「春雨煮」の素晴らしいところは、小松菜をまるまる1束使い切るという栄養バランスが完璧なことに加え、春雨を戻す手間がないこと。春雨を戻すのって地味に面倒ですよね。これはそのままハサミで2つに切って鍋に重ねたらOKです。野菜と豚肉の旨みをたっぷり吸ったちゅるちゅるの春雨、大変美味しゅうございました。「ハンバーグ」では、玉ねぎを炒めずにすりおろして入れるという作り方に感動。撮影時に樋口さんは言っていました。「玉ねぎをみじん切りにして炒めて冷ますのって、すごく時間も手間もかかるじゃないですか」そうなんです! 私もそれ、ずっと思ってました! そして実際、樋口さんレシピのハンバーグは、材料を並べてから料理ができるまで手際の悪い私でもジャスト20分でした! 煮込み時間は10分弱です。写真を見てください。なかなかいい感じにできたと思いませんか? 詳しいレシピは本誌をご参照くださいね。

このように材料を重ねて、鍋のフタをして7−8分加熱するだけ。
このように材料を重ねて、鍋のフタをして7−8分加熱するだけ。
火の通り加減が難しいハンバーグも、あとで煮込むから安心。
火の通り加減が難しいハンバーグも、あとで煮込むから安心。
ハンバーグとキノコを生クリームで煮込みます。
ハンバーグとキノコを生クリームで煮込みます。
簡単なのに手間がかかって見えるお得感があります。
簡単なのに手間がかかって見えるお得感があります。

超・短時間でできてボリューミー、これからの季節に大活躍する軽い煮込みのレシピがこの号には他にもたくさん載っています。ぜひ皆さまも手に取って、美味しい煮込みで温まってくださいね。

(編集E)

本当に短時間でできる美味しい煮込み【編集部こぼれ話】

11月9日発売の『クロワッサン』最新号は「加熱15分以内の軽い煮込み。」

長くて暑い夏が終わり、ようやく秋らしい気候になりました。そうなると、食べたくなるものも変わってきます。煮込みなんて、いいですよね。調理する側にとっても、煮込んでいる間は手離れするので他のおかずを用意できるし、温め直せるので家族の食事時間がバラバラでも問題なし。翌日以降のアレンジも利くし、食べ方のバリエーションも豊富。いいことしか思いつきません。時間をかけて煮込むほどに……なんてこともいいますが、なにかと忙しい日々の中では、“軽い”煮込みを知っていると重宝します。食材の選び方や調理の仕方にひと工夫すれば、短時間で本格的な煮込み料理を作ることもできるんです。あえて「火にかけるのは15分以内」をルールにした煮込み特集、ぜひ参考にしてみてください。

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