SNSでもトレンド入り、NewJeansが松田聖子「青い珊瑚礁」をカバー。【高橋芳朗の暮らしのプレイリスト】
松田聖子「青い珊瑚礁」
世界を席巻するK-POPアイドルが歌った意外なカバー曲。
2022年7月にデビュー後、世界規模でセンセーションを巻き起こしている韓国の5人組ガールグループ、NewJeans。昨年には全米アルバムチャートを制した彼女たちが6月21日、シングル「Supernatural」で正式に日本デビューを果たしました。
これに伴ってNewJeansは6月26、27日に東京ドームで初の日本単独公演を開催。デビューから1年11ヶ月での同会場での公演は海外アーティストとして史上最速記録になるそうです。
その公演で話題を集めたのが、日本のポップスのカバーや初公開の自作曲を披露したメンバーのソロステージ。とりわけベトナム人の両親を持つオーストラリア出身の19歳、ハニが歌った松田聖子「青い珊瑚礁」のカバーは日本のみならず韓国のSNSでもトレンド入りするなど大きな反響を呼んでいます。
この「青い珊瑚礁」のカバーはグループの総括プロデューサー、ミン・ヒジンの提案によって実現したとのこと。彼女は今回の選曲について「公演する国の文化を尊重しつつ、今までにない新しさを届けることを目指した」と説明していますが、まさにこれはNewJeansの活動理念と重なる発想と言えるでしょう。
その名前が示唆している通り、世代を超えた人気を誇るNewJeansの魅力は「斬新かつ普遍的」であること。そんなグループの美学は、意外性に満ちた「青い珊瑚礁」のカバーにも見事に徹底されていたのです。
『クロワッサン』1124号より