刺身料理をもっと自由に。【編集部こぼれ話】
気温と湿度が上がり、じめじめする季節。キッチンに立つのが億劫になり始めたのは私だけではないはず(?)。そして、さらりと軽やかな味がおいしく感じるようになりました。
そんな時季に役立ててほしいのが、「さわやかな魚の食べ方」。この号では、簡単に作れる蒸し料理や魚介×果物の料理、フライパンで作る異国風の魚料理など、なるべく手間をかけず、さわやかに魚を味わうためのレシピをたくさん紹介しています。
私が担当したのは、「刺身のアレンジ術」。手軽さが魅力の刺身ですが、いつもしょうゆとわさびでは単調で飽きてしまう。今回は料理家のワタナベマキさんに、ハーブやスパイスを取り入れたカルパッチョ、マリネ・和え物、たたきのレシピを教えていただきました。
ピーナッツや花椒、ごま油を使ったタコのアジアン風カルパッチョやほたてと玉ねぎ、ヨーグルト、クミンを合わせたエスニック風のタルタルなど、どれも意外な食材の組み合わせ。風味豊かで食感もにぎやか、新感覚の味わいになっています。
今回11品の料理を紹介しているのですが、撮影はわずか2時間で終了! このスピーディーさも、切ったり、和えたりするだけで完成の刺身料理ならではの魅力。なかにはお茶漬けにしたり、サンドイッチにしてもおいしそうなレシピもあるので、ぜひ刺身料理を自在に楽しんでほしいです。
そして、もうひとつお役立ていただきたい情報が。私は刺身を使う時、いつもスーパーでサクを買って自分で切っていたのですが、断面がざらついたり、厚みがバラバラになったりと残念な状態でした。
料理研究家の島本美由紀さんによると、実はほとんどのスーパーで、魚売り場に頼めば、サクを刺身用にスライスしてくれるそう。うれしいサービスですよね。ぜひ、刺身のアレンジ料理を楽しむ際には活用してみてください!(編集A)
6月10日発売の『クロワッサン』最新号は「さわやかな魚の食べ方。」
調理が面倒、肉よりも割高、と魚を敬遠しがちな人も多いかもしれません。実際“魚離れ”なんてことも言われる昨今です。でも、海に囲まれたこの国にいて、魚の魅力を楽しめないなんて、やっぱりもったいない!
今号のクロワッサンでは、刺身をアレンジしたり、フライパンひとつで調理するなど、ちょっとしたアイデアで魚料理のレパートリーを広げる方法をさまざま集めます。
しかも、せっかくの夏が来ますからね。旬の魚の豊潤な旨みに、香りや酸味を上手に加えて、さわやかで新しい食べ方にチャレンジしたいと思います。
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