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美術館や博物館のミュージアムグッズが面白い!

可愛いものから驚きのあるものまで、今、ミュージアムグッズが面白い! 知ればアートが身近になるはずです。

撮影・黒川ひろみ 文・嶌 陽子

建築やロゴをグッズにするアイデアが素敵です。(ミュージアムグッズ愛好家 大澤夏美さん ・左) 色や素材感を忠実に再現して作っています。(21_21 DESIGN SIGHT ショップ担当役員 舩山洋平さん ・右)
建築やロゴをグッズにするアイデアが素敵です。(ミュージアムグッズ愛好家 大澤夏美さん ・左) 色や素材感を忠実に再現して作っています。(21_21 DESIGN SIGHT ショップ担当役員 舩山洋平さん ・右)

最近、美術館や博物館のミュージアムグッズが面白い! 十数年前からミュージアムグッズを研究している大澤夏美さんが、東京・港区のデザインの展示施設「21_21 DESIGN SIGHT」を訪れ、同施設の舩山洋平さんと一緒にさまざまなグッズの制作秘話、そして全国各地の個性豊かなミュージアムグッズについてじっくり掘り下げる。

大澤夏美さん(以下、大澤) こちらの展示施設は何といっても安藤忠雄さんの設計による建築が印象的。オリジナルグッズもこの建築をモチーフにしているものが多いですよね。

21_21DESIGNSIGHT(トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト)●2007年開館。デザインを通じて日常を考え、提案を行う展示施設。建築設計は安藤忠雄さん。創立者であるデザイナー・三宅一生さんの服づくりのコンセプト「一枚の布」に着想を得た、一枚の鉄板を折り曲げたような屋根が特徴。●東京都港区赤坂9・7・6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン TEL.03・3 475・2121 10時〜19時(入場は閉館の30分前まで) 火曜休
21_21DESIGNSIGHT(トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト)●2007年開館。デザインを通じて日常を考え、提案を行う展示施設。建築設計は安藤忠雄さん。創立者であるデザイナー・三宅一生さんの服づくりのコンセプト「一枚の布」に着想を得た、一枚の鉄板を折り曲げたような屋根が特徴。●東京都港区赤坂9・7・6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン TEL.03・3 475・2121 10時〜19時(入場は閉館の30分前まで) 火曜休

舩山洋平さん(以下、舩山) 当館では2017年の開館10周年を記念してオリジナルグッズを作ったんです。その際、「建築の一部を記憶だけではなく、ものとして持ち帰れるように」というコンセプトのもと、ミニチュア建築模型やコンクリート製の壁の写真をプリントしたトートバッグなどが生まれました。

●21_21トートバッグ

【21_21 DESIGN SIGHTのおすすめグッズ】建物のコンクリート壁を撮影した写真をプリントしたバッグ。「見た目の美しさはもちろん、大きさや持ち手の長さがすごく使いやすいんです」(大澤さん)。2,970円
【21_21 DESIGN SIGHTのおすすめグッズ】建物のコンクリート壁を撮影した写真をプリントしたバッグ。「見た目の美しさはもちろん、大きさや持ち手の長さがすごく使いやすいんです」(大澤さん)。2,970円

大澤 トートバッグは私も大好きで愛用しています。ミュージアムのトートバッグって、既製のバッグに所蔵作品の写真をプリントしたものも多い中、これはテキスタイルから作っていて、サイズや持ち手の長さまですごく考えられていますよね。

舩山 リサーチを重ねた末に決めた形やサイズです。スタッフの中にも愛用者は多いんですよ。

大澤 よいものであることの証拠ですね。ミニチュア建築模型も本当に格好いいです。

舩山 実際の安藤忠雄さんの設計図から起こして作っています。どんなパッケージにするか、組み立ての説明書をどうわかりやすくするかなども含め、開発に1年かかりました。

●21_21ミニチュア建築模型

【21_21 DESIGN SIGHTのおすすめグッズ】1/500スケールの21_21 DE SIGN SIGHT建築模型。「細部まで本当に格好いい。自分で組み立てながら、建築の魅力を体感できます」(大澤さん)。3,080円
【21_21 DESIGN SIGHTのおすすめグッズ】1/500スケールの21_21 DE SIGN SIGHT建築模型。「細部まで本当に格好いい。自分で組み立てながら、建築の魅力を体感できます」(大澤さん)。3,080円

大澤 ミュージアムの財産を生かして作られるのがオリジナルグッズですが、こちらは建築やロゴを重要な財産としてさまざまなグッズに広げているのが素晴らしいと思います。

舩山 オリジナルグッズ以外にも、企画展ごとにショップの担当者がテーマに関連するグッズや書籍をセレクトして販売しています。

大澤 全てのグッズを一から開発するのは時間的にもコスト的にも難しいでしょうから、企画展のテーマに沿ってどんなものをセレクトするかというのもミュージアムの個性を出す大事な手段ですよね。

舩山 ちなみに2年前にショップがリニューアルして「21_21NANJA MONJA(トゥーワン・トゥーワン・ナンジャモンジャ)」という名前になったんです。訪れる人に驚きやワクワクを提供したいというのがコンセプト。僕が今日着ているコンクリート壁をモチーフにしたTシャツ〈CONCRETE T SHIRT〉も、四角形に畳むと一枚のコンクリートのように見えるもの。ほかにも折り畳むと建築の屋根の形になる〈ROOF BAG〉など、ユニークなグッズが加わりました。

●CONCRETE T SHIRT

【21_21 DESIGN SIGHTのおすすめグッズ】建物のコンクリート壁をモチーフにしたTシャツ。「四角形に畳むとコンクリート一色になり、着る時と畳む時の両方楽しめます」(舩山さん)。フリーサイズ 1万6500円
【21_21 DESIGN SIGHTのおすすめグッズ】建物のコンクリート壁をモチーフにしたTシャツ。「四角形に畳むとコンクリート一色になり、着る時と畳む時の両方楽しめます」(舩山さん)。フリーサイズ 1万6500円

●ROOF BAG

【21_21 DESIGN SIGHTのおすすめグッズ】21_21のロゴカラーに箔転写プリントが施されたバッグ。「畳むと建築の特徴である屋根の形が現れるという驚きが味わえます」(舩山さん)。小1万4300円、大1万7600円
【21_21 DESIGN SIGHTのおすすめグッズ】21_21のロゴカラーに箔転写プリントが施されたバッグ。「畳むと建築の特徴である屋根の形が現れるという驚きが味わえます」(舩山さん)。小1万4300円、大1万7600円

実用性だけではなく、持っていて幸せになれるもの。

大澤 どのアイテムもクオリティが高いですが、開発にあたって大切にしていることは何ですか?

舩山 どんなに時間がかかっても、建築の素材感やロゴカラーは忠実に再現するようにしています。たとえばバッグもコンクリートの壁の色を出そうとしたものの、最初は全く色が合わず、担当者が制作現場と何度もやり取りして調整を重ねました。ロゴカラーのブルーの色も、再現性にはこだわっています。〈21_21グラフィックプレート〉もそのひとつ。

●21_21グラフィックプレート

【21_21 DESIGN SIGHTのおすすめグッズ】施設のロゴや実際に館内に設置されているサインなどがデザインされたプレート。「サインやロゴそのものをグッズにしているのが面白い」(大澤さん)。770円
【21_21 DESIGN SIGHTのおすすめグッズ】施設のロゴや実際に館内に設置されているサインなどがデザインされたプレート。「サインやロゴそのものをグッズにしているのが面白い」(大澤さん)。770円

大澤 これも好きです。館内のトイレなどの案内サインまでもがグッズになるなんて!

舩山 当たり前に身の回りにあるデザインというものについて、こうしたグッズを通してあらためて考えるきっかけになってくれたらいいなと。

大澤 確かに、デザインと日常をつなげてくれるフックの一つになりますね。しかも細かくて繊細な作り。

舩山 ロゴやサインの大きさ、厚みなど、ミリ単位でこだわってこの形に辿り着いたんですよ。ほかのミュージアムにはない、けっこうマニアックなグッズ。実用性に疑問を感じる人もいるかもしれませんが(笑)、僕はブックマークとして使ってます。

大澤 実用性だけではなく、マニアックな気持ちも受け止めてくれるところもミュージアムグッズの魅力。「持っていて何だか幸せ」っていう気持ちにさせてくれるんですよね。

 

「どのグッズも  〝好き〟にこだわって作られていますよね。」
「どのグッズも 〝好き〟にこだわって作られていますよね。」

舩山 大澤さんは、いつ頃からミュージアムグッズの研究をしているんですか?

大澤 2011年からです。資料として保管しているグッズは2000点以上ありますね。

舩山 それはすごい!

大澤 ミュージアムショップって、十数年前まではあくまで美術館の付帯施設という位置付けだったと思うんです。ところが社会状況が変わり、近年は美術館にとって収益の面からも広報の面からも重要な役割を担うようになってきた。そこからグッズも一気に多様化してきました。

舩山 僕もほかの美術館のグッズはすごく気になって、よく買っています。この前も展覧会でハンカチを買いました。アイデアや価格、使い心地なんかをチェックしちゃいますね。

大澤 私は全国のミュージアムのグッズを集めているんですが、所蔵品などの実物を、ここまでやるかっていうほど忠実に再現しているものもあります。「古代オリエント博物館」の一筆箋(1)は、所蔵品の粘土板文書がモチーフ。粘土板文書というのは古代の書類や手紙に当たるもので、当時の人はそこに楔形(くさびがた)文字を刻んでいたらしいんですが、この一筆箋の表紙には、粘土板の表面がものすごくリアルに再現されているんです。

(1)古代オリエント博物館(東京都)粘土板文書一筆箋

【忠実に再現】所蔵品である古代の粘土板文書をモチーフにした、手のひらサイズの一筆箋。当時、粘土板に葦を削ったペンで楔形文字を刻んだ書記官の感覚を味わえる。中紙には楔形文字の解説も。550円
【忠実に再現】所蔵品である古代の粘土板文書をモチーフにした、手のひらサイズの一筆箋。当時、粘土板に葦を削ったペンで楔形文字を刻んだ書記官の感覚を味わえる。中紙には楔形文字の解説も。550円

舩山 実際のメモ帳にしようという発想が面白い。この陶磁器のマグネット(2)も本物に近い質感ですね。

(2)松岡美術館(東京都)東洋陶磁名品マグネット

【忠実に再現】2年前のリニューアルオープンに合わせて作られた、所蔵品の主軸である東洋陶磁器のマグネット。創立者・松岡清次郎が集めた陶磁器の表面が精巧に印刷され、展示室での感動がよみがえる。各700円
【忠実に再現】2年前のリニューアルオープンに合わせて作られた、所蔵品の主軸である東洋陶磁器のマグネット。創立者・松岡清次郎が集めた陶磁器の表面が精巧に印刷され、展示室での感動がよみがえる。各700円

大澤 「松岡美術館」のものです。立体作品をグッズにするのは難しいと思うんですが、これは精巧にできていますね。マニアックだなと思うのは、「東京都高尾ビジターセンター」のピンバッチ(3)。高尾山の自然解説員が普段話している内容をモチーフにしているんです。ムササビが食べて穴が開いた葉っぱとか。

舩山 ムササビだけだったら「可愛い」で終わってしまうけれど、これならムササビの食べ方の習性もわかって興味が広がりそうです。

(3)明治の森高尾国定公園東京都高尾ビジターセンター(東京都)山のお宝シリーズピンバッチ

【忠実に再現】ムササビの食痕、シカの角、カケスの羽など、高尾山で出合える生き物の気配をピンバッチにしたシリーズ。台紙には自然解説員の解説を記載。実際の生き物に会いに高尾山に行きたくなる。720〜750円
【忠実に再現】ムササビの食痕、シカの角、カケスの羽など、高尾山で出合える生き物の気配をピンバッチにしたシリーズ。台紙には自然解説員の解説を記載。実際の生き物に会いに高尾山に行きたくなる。720〜750円

グッズを買うことが、ミュージアムの応援にもなる。

大澤 「夢二郷土美術館」の紅茶(4)や「山種美術館」のハンカチ(5)など、私立のミュージアムは、グッズの売り上げが大事な収入源となっている場合もあるんです。

(4)夢二郷土美術館(岡山県)夢二郷土美術館×高梁(たかはし)紅茶《立田姫(たつたひめ)》限定缶入り 夢二ブレンドリーフティー 30g

【応援する】画家・竹久夢二の代表作〈立田姫〉がモチーフの限定デザイン缶に入ったリーフティー。美術館がある岡山県内で育てられた無農薬の緑茶品種の茶葉を使用したオリジナルブレンド。1,080円
【応援する】画家・竹久夢二の代表作〈立田姫〉がモチーフの限定デザイン缶に入ったリーフティー。美術館がある岡山県内で育てられた無農薬の緑茶品種の茶葉を使用したオリジナルブレンド。1,080円

(5)山種美術館(東京都)ミニタオルハンカチ

【応援する】日本画専門の美術館が所蔵する人気作品、速水御舟(はやみぎょしゅう)作〈翠苔緑芝(すいたいりょくし)〉をモチーフにしたミニタオルハンカチ。作品に描かれた黒猫の刺繡が可愛い。肌触りがよく、吸水性の高いパイル地を使用。600円
【応援する】日本画専門の美術館が所蔵する人気作品、速水御舟(はやみぎょしゅう)作〈翠苔緑芝(すいたいりょくし)〉をモチーフにしたミニタオルハンカチ。作品に描かれた黒猫の刺繡が可愛い。肌触りがよく、吸水性の高いパイル地を使用。600円

舩山 購入することが、ミュージアムの応援につながるんですね。

大澤 私立ではないですが、「京都国立博物館」でもグッズの売り上げの一部が博物館の文化財保護活動の支援に使われています。

舩山 名品おりがみ(6)もトラりんポーチ(7)も、パッケージにその旨が書いてありますね。

(6)京都国立博物館(京都府)名品おりがみ

【応援する】唐時代の三彩馬(さんさいうま)、俵屋宗達と本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)による〈鶴下絵三十六歌仙和歌巻(つるしたえさんじゅうろっかせんわかかん)〉など、6種類の収蔵品を折って楽しむことができる。売り上げの一部は京都国立博物館の文化財保護活動に役立てられる。825円
【応援する】唐時代の三彩馬(さんさいうま)、俵屋宗達と本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)による〈鶴下絵三十六歌仙和歌巻(つるしたえさんじゅうろっかせんわかかん)〉など、6種類の収蔵品を折って楽しむことができる。売り上げの一部は京都国立博物館の文化財保護活動に役立てられる。825円

(7)京都国立博物館(京都府)トラりんポーチ

【応援する】"トラりん"とは、所蔵品である尾形光琳の〈竹虎図〉をモチーフとして生まれた、京都国立博物館の公式キャラクター。愛嬌のある姿が人気。こちらも売り上げの一部が博物館の文化財保護に。2,750円
【応援する】"トラりん"とは、所蔵品である尾形光琳の〈竹虎図〉をモチーフとして生まれた、京都国立博物館の公式キャラクター。愛嬌のある姿が人気。こちらも売り上げの一部が博物館の文化財保護に。2,750円

大澤 “体験できる”グッズもありますよ。「福岡市美術館」には、自分で絵付けできる博多人形(8)があるんです。所蔵品がモチーフになっていて、本物そっくりに塗るもよし、オリジナリティを発揮してもよし。

舩山 絵付けを体験すれば、もっとじっくり実物を見たくなるかも。

(8)福岡市美術館(福岡県)「Master Road」シリーズ

【体験する】福岡の伝統工芸である博多人形の絵付けが体験できる素焼きの人形。創業100年を超える中村人形が制作・監修。所蔵品がモチーフとなっていて、同封の彩色お手本帳も参考にできる。各2,200円
【体験する】福岡の伝統工芸である博多人形の絵付けが体験できる素焼きの人形。創業100年を超える中村人形が制作・監修。所蔵品がモチーフとなっていて、同封の彩色お手本帳も参考にできる。各2,200円

大澤 「PLAY! PARK」のトートバッグ(9)は館内のワークショップなどで描いた絵を差し込める作り。「静嘉堂(せいかどう)文庫美術館」の曜変天目(ようへんてんもく)茶碗のぬいぐるみ(10)は、サイズ感など手に持った感覚が味わえます。

(9)PLAY! PARK(東京都)トートバッグ「FRAME BAG」

【体験する】美術館併設の屋内広場「PLAY! PARK」のオリジナルグッズ。クリアポケット付きのバッグに館内のワークショップなどで描いた絵を差し込んで自分だけのバッグが作れる。1,600円(別途PLAY! PARK入場料)
【体験する】美術館併設の屋内広場「PLAY! PARK」のオリジナルグッズ。クリアポケット付きのバッグに館内のワークショップなどで描いた絵を差し込んで自分だけのバッグが作れる。1,600円(別途PLAY! PARK入場料)

(10)静嘉堂文庫美術館(東京都)ほぼ実寸の曜変天目ぬいぐるみ

【体験する】日本や東洋の古典籍及び古美術品を収蔵する美術館で最も有名な所蔵品、国宝〈曜変天目〉がほぼ実寸大のぬいぐるみに。ガラス越しにしか見られない茶碗を実際に手にした感覚を味わえる。5,800円
【体験する】日本や東洋の古典籍及び古美術品を収蔵する美術館で最も有名な所蔵品、国宝〈曜変天目〉がほぼ実寸大のぬいぐるみに。ガラス越しにしか見られない茶碗を実際に手にした感覚を味わえる。5,800円

舩山 可愛い! 体感することで、作品の記憶も強く残るでしょうね。しかし本当にいろいろなグッズがあって、どれもクオリティが高い。

大澤 最近はグッズを制作するメーカーの数が増えていて、ミュージアム側もいろいろなことにチャレンジしやすくなっているんだと思います。

ミュージアムグッズがアートへの入り口になる。

舩山 自分の思い出のためだけでなく、ギフトにしたりすることで周りの人とシェアできるのもグッズのいいところ。見た人がそこからアートやデザインに興味を持ってもらえたら。そういう意味では、「これは一体何に使うの?」と思うくらい面白いものもいいのかなと思います。

大澤 決まったジャンルのミュージアムにしか行かない人って案外多い気がしていて。そんな人も可愛いグッズを見たら、普段は行かない美術館に行ってみようかな、となるかもしれない。アートの世界への入り口となる力がグッズにはあるんです。しかも可愛いや面白いだけではなく、学芸員などの監修がしっかり入って、学術的な裏付けもある。専門家の英知が詰まっているのが魅力です。

舩山 どのグッズも、作品や作者へのリスペクトがあるんですよね。そうでないとこんなに質の高いものにはならないでしょう。「好き」にこだわり、愛情を持って作られている。そんなことにも思いを馳せながら、ミュージアムショップでグッズを手に取ってもらえたらうれしいです。

「可愛いだけでなく、専門家の英知が詰まっています。」
「可愛いだけでなく、専門家の英知が詰まっています。」
  • 舩山洋平

    舩山洋平 さん (ふなやま・ようへい)

    21_21 DESIGN SIGHT ショップ担当役員

    2010年、21_21 DESIGN SIGHT入社。総務・運営業務を中心に担当し、’21年よりショップの運営も統括。

  • 大澤夏美

    大澤夏美 さん (おおさわ・なつみ)

    ミュージアムグッズ愛好家

    北海道大学大学院で博物館学をベースにミュージアムグッズを研究。著書に『ミュージアムと生きていく』(文学通信)など。

『クロワッサン』1118号より

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