若者が親世代のスマホ使いで不思議に思うこと。【得する!大人のスマホ活用術】
イラストレーション・死後くん 文・長谷川未緒
子どもの頃からスマホが身近にある今どきの大学生。スマホの使い方もわれわれとは全く違う様子。そこで、彼らが親や祖父母を見ていて「なんでそんなふうに使っているの?」と不思議に思うことや、「もっとこう使ったら便利なのに」と考えていることを聞いた。
フリック入力に慣れようとしない。
フリック入力とは、たとえば「あ」のキーを押すと、上下左右にあ行の文字が出てくるので、打ちたい文字の方向に指をスライドさせて入力する方法。ガラケー世代は、打ちたい文字が出てくるまでキーを叩くトグル入力をしている人も多いのでは?
「母にフリック入力を教えたら、『もう、いいの』と言われた。慣れるまで少し時間がかかるかもしれないけれど、もったいない」
「長文を打つときも、タタタタタ、とやっているのを見ると、効率的な打ち方があるのにどうして使わないの?と思う」
などの声が。教えても身につけようとしない姿が、若者をがっかりさせているのかも?
LINEが手紙みたい。 長すぎ、絵文字も多すぎ。
LINEの文体やメッセージの長さについて、気にしたことはあるだろうか?
「会話感覚でやりとりできるのがLINEのよさなのに、手紙のような文体だと、どう返信していいのかわからない」
「すべての文末に3個くらい笑顔などの絵文字が入っている。3文に1個くらいでいい」
1個より3個のほうがより思いが伝わると考えるのは、親世代ならでは。また、長文にしないでほしい理由として親世代との違いを感じ納得したのは、次の意見。
「LINEの未読件数が常に100件以上あるので、長文をひとつ送られても埋もれてしまう。何回かに分けてくれれば、通知が連続して入るので、気づける可能性が高まる」
若者に大事なメッセージを送るときは、複数回に分けて、絵文字は控えめに送ろう。
便利なアプリがあるのになぜか使っていない。
アプリ関係には多種多様なコメントが。
「不要なアプリを削除していないため〈YouTube〉など使いたいアプリが探せず、わざわざブラウザから開いている。意味がわからない」
「付箋にメモを書いてスマホに貼っているからメモアプリを使えば?と言っても、『これがいい』と言い張る。なくしたらどうするの?」
「ラジオ番組をラジオで聴いているのは、謎。〈radiko〉などで聞いたほうが音もいいし、タイマーも設定できて便利」
マナーモード設定を家の中でも使ってほしい。
周囲に迷惑をかけるときだけではなく、常にマナーモードにするのが大学生のルール?
「話している途中に通知音が鳴ると気が散るし、マナーモードが普通だよ、と話しても『気がつけないじゃない』と。せめて外に出たらいつでもマナーモードにしてほしい」
そのほか、「よくわかっていないのに、最新機種を買いたがる」といった声も。若者が教えてくれることに素直に耳を傾け、もっと便利に使いこなしたいものだ。
『クロワッサン』1109号より