東京は道を譲ろうとしない人が多すぎませんか?【林家たい平師匠とふなっしーのお悩み相談室】
撮影・青木和義 文・嶌 陽子 構成・堀越和幸
【お悩み】
人の多い東京を歩いていて、近頃ふと思います。自分の行く先の向こうのほうから人が歩いてきて、道を譲ろうとしない人が何と多いことでしょう! ぶつかりそうになるともちろん自分から避けますが、正直それもちょっと腹立たしくて。日本人はいつからこんなに優しくなくなったのでしょうか? おふたりはそんなことを感じませんか?
(50代・介護士)
ふなっしー(以下、ふ) 何でそこに立ってるのっていう人はたまに見かけるなっしな。エスカレーターを降りたすぐのところで止まっているおばちゃんとか時々いるけど、危ないですなっし!
たいっしー(以下、た) 昨日も改札の前をふさいで立ってる若者たちがいたな。「ここは邪魔になるよ」って一声かけたけどね。話に夢中で気づかないっていうのもあるだろうけど、それとは別に、最近みんな思いやりがなくなってる気もするよね。
ふ 改札でタッチしてもエラーが出て通れない時なんて、大抵いつも後ろで「チッ」っていう声が聞こえるなっし……。
た それくらい待てるはずなのにね。許容量とか寛容の気持ちみたいなものは確実に減ってる気がする。だからといって腹を立てるのはなんだかもったいない。向こうから来てぶつかりそうな人もゲーム感覚でひょいってよけるほうが自分もイライラしなくていいと思うな。
ふ 相手が人間だと思うから腹立たしくなるなっし。向こうからイノシシが来たと思えばいいなっしよ。
た イノシシは避けないと危ないしね。
ふ もしくは「まだ人間1回目なんだな、まだ人間社会に慣れてないんだな」って思えばいいなっし。きっと前世はメガネザルかなんかだったなっしよ。
た そうやって寛容になれば、きっと自分は来世でも幸せに過ごせるはずだね!
【たいっしー&ふなっしーにあなたのお悩みぶつけよう!】
『クロワッサン』1100号より