麻木久仁子さんの合理的な冷蔵庫内のワザを拝見。
撮影・黒川ひろみ 文・板倉みきこ
タレントの麻木久仁子さんは、娘が独立しライフステージが変わったことで、冷蔵庫の使い方にも変化が起こった。
「子育てと仕事に追われていた時は、時短が目的。悩まないよう定番食材が多く、セール品をまとめ買いしたりとけっこうな量が冷蔵庫に……。お弁当や普段の食事にすぐ使えるよう、様々なおかずを作り置きして冷凍していました。今はその日に食べたいものを作れるから、作り置きもなく、冷蔵庫内の食材の種類や量が全く変わりましたね」
ただ、昔も今も冷蔵庫の収納に求めるのは、合理的で効率がいいこと。
「一人だと食材を使い切れないことが多いので、ロスをなくすのが目下最大の目的。容器や仕切りを使って、どこに何があるか一目で分かるよう視認性を高めています。食材は最小限の手間で、多彩な料理に展開しやすいようにし、野菜は保存法を工夫して鮮度を保ち、無駄が出ないようにしています」
麻木さんのクリアな頭の中のように、合理的な冷蔵庫内のワザを拝見。
視認性を高めた【冷蔵室】
容器や仕切りを取り入れスペース使いを工夫し、見やすく取り出しやすい効率最優先の収納を実現。
(1)毎日食べるものは、ケースにまとめて。
毎日摂りたい納豆、豆腐、豆乳は取り出しやすいようケースにまとめ、目線の高さを定位置に。縦長のケースを使えば、庫内の奥まで収納スペースにできる。
(2)調味料はカテゴリー別に並べる。
扉裏は調味料の収納に。バルサミコ酢や黒酢などのビネガー類、醤油や白だしなどの和食系、エスニック系、中華系とグループ分けして並べておくと、何が切れているのか把握しやすい。
(3)容器は中身がひと目で わかるものに。
漬物や副菜を入れておくのに、蓋も容器も透明で中身が分かりやすい〈iwaki〉の耐熱ガラス保存容器を愛用。そのまま電子レンジで温められるのもいい。
(4)乾物の戻しや解凍用の スペースを確保。
冷凍した肉を解凍したり、薬膳食材の椎茸やキクラゲなどの乾物を戻しておける場所を用意。あらかじめ場所を確保することで、庫内が乱雑になるのを防止。
(5)イレギュラーなもの用にスペースを空けておく。
食材の量が減った今だから作れる1段分の空きスペース。急ないただきものや、来客時のおもてなし料理、薬膳料理の仕事用の食材などを収納するときに重宝。
(6)チルド室はブックスタンドで仕切る。
チルド室内は左に肉や魚、中央はチーズや酒粕、右に粉類と分類し、ブックエンドで仕切っている。こまごました食材も迷子にならず、出し入れがスムーズ。
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