インテリアスタイリストに教わる、便利アイテムを使った気軽な模様替え。
撮影・黒川ひろみ 文・松本あかね
便利アイテムを味方にして、住まいの模様替えを気軽に楽しく。
今は模様替えがより簡単にできる時代。よく考えられたアイテムが揃っているから、「いい意味でものに頼ってみては?」と矢口紀子さん。
「今回紹介するのはどれもフレキシブルに使えるもの。住まいや生活環境に合わせた使い方ができます」
●収納に、間仕切りに。 縦横自在に使える、 ボックス型家具。
一人で自由に動かせるボックス型のユニット家具は、縦に積めば棚として、横に並べると空間を緩やかに仕切る境界線になる。圧迫感なく目線を遮り、動線も自然に分かれるため、例えば、ワンルームをリビングとダイニングに、役割を分けて使うこともできる。
●狭い部屋でも大活躍。空間をセンスよく活かせる縦型ラック。
穴を開けなくても設置できる、天井と床で支える突っ張り棒タイプの縦型ラック。別売りのトレイやフックと組み合わせて、鉢を置いたり引っかけたり。空間を縦に長く使うことで、省スペースでグリーンを楽しめる。
「グリーンは縦のラインで飾ると様になります。吊るすタイプと組み合わせると変化があって楽しい」
季節によって日当たりの良い場所へ移動させるのも簡単。家じゅうどこでも設置可能なので、例えばソファのそばでサイドテーブルとして使っても。マルチユースできるロングセラー。
●部屋のニュアンスを気軽に変える、インテリア用マスキングテープ。
壁は目に入る範囲が広い分、模様替えの効果が高い場所。とはいえ、壁紙から貼り替えるとなればおおごとだ。
「壁紙を貼るのは大変でもドアならできるのでは? はがせるタイプのシートも豊富に出ているので、賃貸でも気軽に試せますよ」
マスキングテープの老舗メーカーから出ているインテリア用の粘着シートは、シワになりにくい素材でできており、広い面積を貼るのも手間いらず。通常のドアなら上から下へ3列貼ればカバーできる。柄合わせする分を考慮して2本準備すれば安心。
ウィリアム・モリスの人気パターン「いちご泥棒」。いろいろなカラーバリエーションがあり、こちらは白とグレーのバージョン。
『クロワッサン』1090号より