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よもぎ団子【ビジンサマレシピ】

信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山に住んでいると伝えられているビジンサマという神様。そのお膝元である信州から、体に優しい食材を使い、卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を、地産地消料理研究家の中村恭子さんに紹介してもらいます。

レシピ提供:中村恭子

暖かくなり、いろいろな山菜が食卓にあがるようになりました。
我が家では、ふきのとうを始め、セリやよもぎなども摘むことができます。

山菜は時間が経つにつれ筋張り、アクも強くなりますが、新芽の時にはさっと茹でるだけで食べられるものも多く、よもぎもその一つです。

ところで、端午の節句では柏餅以外にも、よもぎ入りの草餅もよく見かけますね。
都会で暮らしていた時には、よもぎが旬の食材だということを実感できていなかったのですが、田舎暮らしでは、そこにあるから使うという感じで、食卓に上がります。

また美味しく食べることを考えながら、香り高いよもぎの新芽を摘む作業も楽しいものです。よもぎは、ほかの…

また美味しく食べることを考えながら、香り高いよもぎの新芽を摘む作業も楽しいものです。よもぎは、ほかの山菜同様に天ぷらも美味しいのですが、個人的には餅菓子にしていただくことが好き。



というわけで、今回のビジンサマレシピは、今が旬の柔らかなよもぎを使ったよもぎ団子の作り方をご紹介します。茹で小豆やきな粉などを添えて、新茶とともにどうぞ。

よもぎ団子

よもぎ団子【ビジンサマレシピ】

〈材料〉
・白玉粉 100g
・よもぎ(茹でたものを刻んで潰し、ペースト状にしたもの) 50g〜
 またはよもぎパウダー 大さじ2
 ※よもぎパウダーの場合は大さじ2程度使用し、水を少し増やしましょう。
・水 80cc前後

〈作り方〉

〈作り方〉
1. 摘んだよもぎを溜め水で丁寧にゴミを取り除き、流水で洗った後に水を切ります。
2. 塩少々を加えた湯で1〜2分ゆがいたあと、水にさらしてから水気を絞ります。
3. 包丁で細かく刻みペースト状にします。
4. 白玉粉は大きな塊があれば手で潰してから、よもぎペーストと分量の水を生地の状態を見ながら加えてこね、耳たぶくらいの硬さにします。※よもぎペーストの水分により水の量が足りない場合がありますので、その場合には足してください。
5. 生地を一口サイズにちぎり丸めていきます。棒状にすると目分量でも同じくらいの大きさにすることができます。
6. 熱湯で茹でます。白玉団子を入れ再沸騰してしばらくすると、団子が鍋の縁に集まってきます。これが茹で上がりの合図です。引き上げて冷水に入れます。

「ビジンサマレシピ」について

信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山にはビジンサマという神様が住んでいて「ビジンサマが山を通る日、人は山仕事を休む」という言い伝えが残されています。「休む」ことは、美しく健やかな体づくりに必要なこと。ビジンサマの語源はもしかしたら「美人様」なのかもしれません。

蓼科塾では「休む」神様ビジンサマにちなみ、ビジンサマのお膝元である信州から「休む」ためにふさわしい体に優しい食材を使い卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を提案しています。

信州といえば、麹を使った味噌や甘酒などの発酵食品や、蕎麦、キビ、アワなどの雑穀、山野草にきのこ、リンゴや杏、ぶどうなどのフルーツ、寒天や高野豆腐などの乾物類などなど、美味しくて体に良い食材の宝庫。中には美容・健康効果の高い食用ほおずきといった、あまり流通していない食材もあり、入手方法から調理方法までお伝えしていきます。
「ビジンサマレシピ」で美しく健やかな体づくり、してみませんか?

中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。 2011年東京都より長野県茅野市…

中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。 2011年東京都より長野県茅野市に移住し信州の地産地消に根ざした「ビジンサマレシピ」の開発を手がけている。

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