窓まわりをピカピカにする「拭き方」、プロの掃除術は?
撮影・中島慶子 構成と文・大澤はつ江
【拭く】
窓は外と接している場所。砂埃などを拭き取ることが肝心。
[網戸]
砂や土などが網目にこびりつき、掃除が面倒な網戸。きれいにすると、一気に掃除した感が出る。
窓周りは網戸から行うのがポイントで、網戸の埃を取らないと、サッシ、窓ガラスも汚れる。
(1)ナイロンタオルとタオルを水で濡らし固く絞る。外側にナイロンタオル、室内側にタオルで網戸を挟み、上から下へ拭く。
(2)埃がついて汚れたらたたみ直し、きれいな面で拭く。これだけで埃がしっかり取れる。網戸1枚なら5分程度で終了。
(ピカピカを維持)
段ボールを外側にあて、室内側から掃除機を上から下にかける。段ボールが床の役目を果たし、埃が吸い取れる。
道具
左から
●段ボール
厚手タイプで40cm角が扱いやすい。
●ナイロンタオル
凹凸が汚れをかき出す。浴用が最適。
●薄手のタオル
水に濡らしても絞りやすい薄手が便利。
(column )指紋や皮脂がついた液晶画面は、 めがね拭き2枚できれいに。
1枚を水で濡らして固く絞り、横にスライドさせて拭く。画面に水気が残っているうちに、乾いた2枚目でから拭きする。
[サッシのレール]
砂埃が溜まりやすいのがサッシのレール。隅には綿埃なども。掃除機の隙間用ノズルを使ってもいいが、汚れが付着すると落ちにくい場合も。硬めのペットボトルで作った簡易ノズルなら汚れも気にならない。
(1)硬めのペットボトル(炭酸系のもの)の飲み口付近をカットする。飲み口部分を掃除機の先にはめ、テープで固定する。
(2)簡易ノズルをレールにあてて砂埃を吸い取り、終わったら取り外す。掃除機の隙間用ノズルを汚さずに掃除ができて便利。
(3)水に濡らして固く絞ったタオルを定規に巻きつける。
(4)定規をレールの溝に差し込んで拭く。定規は溝に対して平行ではなく、斜めにして角をレールの側面にあてると、隅まできれいに。レール1本5分ほどで終了。
(ピカピカを維持)
レールの溝に同じ幅(少し狭くても可)のマスキングテープを貼る。汚れたら貼り替えると、きれいが持続する。
道具
左から
●定規
厚みのないタイプが差し込みやすい。
●マスキングテープ
厚みがないので、開閉に影響しない。
●薄手のタオル
定規を包んでもかさばらない。
[窓ガラス]
雨の跡や手垢などの窓ガラスの汚れは、アルカリ性の洗剤で落として拭きあげればクリアに。
窓ガラスの拭き方には拭き掃除の基本動作がつまっているので、覚えておくとほかの場所に応用できる。
(1)アルカリ電解水をタオルにたっぷりスプレーする。窓ガラスに直接スプレーすると液が垂れて筋ができ、取れにくくなる。
(2)窓の上部を横に移動させながら拭く。次に下へと矢印のようにコの字形に拭いていく。手早く拭くのがポイント。
(3)水気が乾かないうちに、マイクロファイバークロスで拭いて仕上げる。1〜3を内外両面行う。片面約5~7分程度で完了。
道具
左から
●マイクロファイバークロス
超極細繊維の起毛クロス。吸水性、通気性に優れ、乾きも早い。
●アルカリ電解水
水を電気分解したアルカリ性の水。
●薄手のタオル
水や洗剤の吸収がよく、拭き掃除に最適。
『クロワッサン』1059号より