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【和田裕美のお悩み相談】休日に仕事のメールで休まりません。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回は休日に届く仕事のメールをストレスに感じている女性からの相談です。

<お悩み>

私は仕事を楽しいと思ったことがありません。ただ、ものすごくしんどいというわけではなく、日曜日の夜に憂鬱になっても月曜日には会社に行きますし、仕事で嫌なことがあってもやめようと思ったことはありません。やめたところで他を探さなければいけないし、生活をするためには仕方ないと思っています。

ただ一つ、なんとかしてほしいと思っていることが、土日にも仕事のメールが届くことです。お休みの日に仕事をしなければいけない人がいるのはわかるのですが、私は極力仕事のメールは休みの日にはしません。

私の会社は仕事用の携帯が支給されませんので、プライベートの連絡も仕事の連絡も1台のスマートフォンに届きます。それが休まった気がせず、ずっと仕事中なような気がしてストレスです。かといって通知を切ることはできません。

しょうがない事かもしれませんが、皆さんはこのことをどう考えているのでしょうか。ご意見を伺えますと嬉しいです。

(ぼたん/女性/35歳。文房具メーカーの広報部にいます)

和田裕美さんの回答

ぼたんさん こんにちは。
質問ありがとうございます!

最初は、このお悩みについて
解決策をお伝えしたらいいのかと書き始めたのですが、
ぼたんさんがご自身で
「しょうがない事」と書かれているのでここは
あえて解決策ではなく

あくまでもこの状況をどのように受け止めるか?
少しでもストレスが減るような考え方ができないか?

……のほうがいいのかなと思いました。
なので
「当たり前の解決策」と「考え方を変える方法」の
二つをお答えしておきます。

ひとつめの「当たり前の解決策」は
会社にきちんと「伝える」ことだけです。
ほんと当たり前の回答ですよね(笑)。

「会社に休日はメールを送らないでほしい」
「なぜならばどうしても見てしまうので休んだ気がしないから」
「それにきっちり休んだほうが月曜からの業務も捗る」
というふうに。

会社にはいろんな人がいます。
そしてその人の数だけ価値観が存在します。

ある人は
「休みの日に起こったことを休んでいる人にも
 共有することが正しい」と思っています。
またある人は
「メールが来ても見なきゃいいだけだから
 別にどっちでもいい」と思っています。
他にも
「情報共有してもらってないのは不公平だから
 休日にあったこともちゃんとメールしてほしい」と
思っていたりする人もいます。

その人にとってそれが「正義」なので
ぼたんさんがどう思っているかなんて気がつかないのです。
だからきちんと伝えたら案外

「あ、そう思う人もいるのか」と気づきがあって
対応が変わることもあるのです。

しかし、こんなことはもう
ぼたんさんはわかっているはずです。
わかっているけど言えないから苦しんでいるのですよね。

そこで、「考え方を変える方法」についてです。

たとえば、
休日に社長の自宅でバーベキューパーティーに呼ばれたとします。
休日に行くのも嫌だし、行っても接待させられたり
準備や片付けの手伝い要員だし「行きたくない」と思ったとします。

だとすれば、用事があると言って断ればいいわけです。

しかし断われずにいやいや行くのはなぜか?

それは
「社長に気に入られたい(嫌われたくない)」
「評価を上げたい」などの他の理由があるからです。

わたしはこんなときは
「気に入られるために自分で行くと決めたんだ」と
能動的な動きとして認識するようにしているんです。

つまり「無理やり呼ばれた」のではなく
「自分で選んで行った」ことにするのです。

なぜって、 結果的に行くのであれば自分のメリットのために自分で
選択したんだと思った方がましだからです(笑)。

ぼたんさんにもなにか自分のメリットになる理由が
ひとつでもあればそっちに意識を向けてみてほしいのです。
受け止め方をプラスに変えてみることができれば
自分で感情をコントロールできストレスを軽減できます。

最後に大変、おせっかいなんですがここでもう少し掘り下げて
話をさせてください。

私は会社を経営しているからかもしれませんが休日も仕事のことを考えるのが好きです。
実はこのお返事は1月3日のお休みの日に書いています。
(駅伝を見たかった気持ちはさておき(笑))

けれどまったくストレスはありません。大変だけど楽しいからです。
もしぼたんさんが本当にやりたいことや本当に好きなことに巡り会えたら
休日も、メールが来ると嬉しくなるときだってあるかもしれません。

わたしはできればそうなって欲しいと思っています。

そんな簡単なことじゃないと思われるかもしれませんが
100%無理なことではありません。
可能性をもう少し見出してください。

人生はまだまだ続くし働くことも続きます。

まだまだチャンスはあると思って本当に自分がワクワクすること
ずっとやりたかったことは何なのかもう一回だけ考えてみてください。

  • 和田裕美

    和田裕美 (わだひろみ)

    作家・営業コンサルタント

    京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオやNHK Eテレ番組にレギュラー出演など多岐に渡り活動中。代表作に、『成約率98%の秘訣』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。新刊に『人の心を動かす話し方』(廣済堂出版)、『いざという時に結果を出せる本番力』(ポプラ社)など。学校などで陽転思考の体験授業も実施。公式サイト

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