生活音がどうにも気になるのです。【たい平師匠×ふなっしーの人生相談】
撮影・青木和義 文・嶌 陽子
Q.生活音がどうにも気になるのです。
集合住宅に住んでいます。隣の若夫婦とは交流はありませんが、会えばもちろん挨拶くらいはします。が、その夫婦の生活音がどうにも気になるのです。バタンとドアを閉めたり、真夜中にずっと何か話していたり。注意して恨まれるのも怖いので我慢していますが、どうしたらいいでしょう?(40代・看護師)
たい平 間取りと環境は選べるけど、隣人は選べないのが世の常。落語家も師匠は選べるけど、兄弟子は選べない。
ふなっしー 師匠、過去に何かあったなっし?(笑) この場合、注意する姿勢だと反発されるから、旅行のお土産でも持っていって、まずは雑談から入るといいなっしな。それで「実は主人が神経質で、物音がすごく気になっちゃって……」ってお願いしてみるといいと思うなっし。
たい平 「このマンション、壁が薄いみたいだけど、我が家の音はうるさくないですか?」とこちらから振ってみると、相手も意識するかもね。
ふなっしー 「大丈夫ですか? すごい音が聞こえましたけど、何かありました?」って心配を装うのも手なっし。
たい平 考えてみると落語の世界では、長屋では音が全部筒抜けで、それで安心するところもあるんだよね。だから「お隣さんは今日も元気だね」ってプラスに捉えてみるのもありかな。それか、真夜中に話し声がしたら、相槌を打ってみるとか。そしたら向こうが怖がって話さなくなるかも(笑)。
林家たい平(はやしや・たいへい)さん●落語家。1964年生まれ、埼玉県秩父市出身。武蔵野美術大学卒業後、林家こん平さんに入門。出演中の『笑点』で時々披露するふなっしーネタも人気。
ふなっしー●千葉県船橋市のご当地キャラクター。千葉県船橋市の名産品・梨をPRする非公認キャラ”梨の妖精”として、様々なメディアで活躍。公式サイトで多彩な動画を配信中。https://274ch.com/
『クロワッサン』1027号より
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