愛着のあるカゴは直して使う。【菓子研究家・福田里香さん】
暮らしや家族の記憶とともにある、長く親しんだ〈我が家の道具〉。自分で直してとことん付き合う、実践例の紹介です。
撮影・徳永 彩(KiKi inc.) 文・松本あかね
カゴは使ってこそ生きる“実用” のもの。 最後まで手をかけつつ楽しみたい。
もう作り手のいない白樺のカゴ、母から譲り受けた籐のカゴ……福田里香さんが大切にしているものの中には、今や簡単には手に入らないものも。けれど、どれも現役で活躍中だ。「もともと実用的なものですし、意外と丈夫。底がダメになるまでは使い続けられるんです」
持ち手が弱ってきたら、手持ちのリボン、時にはグルーガンを使って手早くレスキュー。ポイントを押さえたお直しは、無駄がない上にかわいさが加わって。「手をかけることも楽しみつつ。それがカゴとの付き合い方だと思っています」
麻テープを留め具に。
黒リボンで持ち手を補強。
ブランケットステッチでぐるり。
・福田さんの道具箱・
カゴのお直しはこれで!
『クロワッサン』1018号より
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